イタリア~~ンなミニバンを 徹底チェック! フィアット3代目ドブロの"道具感"がたまらない!!
強豪ひしめく日本のミニバン市場。そこでひそかに熱視線を浴びているのが、フィアット自慢のドブロ。正直、海外ブランドのミニバンってどうなのよ? 国産のミニバンとは何が違うの? つーわけで、公道試乗したカーライフジャーナリストの渡辺陽一郎(わたなべ・よういちろう)氏が特盛り解説する!! 【写真】「フィアット・ドブロ」の細部 * * * ■ドブロは商用車と基本部分を共通化 渡辺 今回試乗したのはフィアット・ドブロです。このクルマは商用車をベースに開発されたミニバンですね。 ――そもそもの話ですが、フィアットってどんな歴史を持つ自動車メーカーなんスか? 渡辺 1899年に設立されたフィアットはイタリアの大手自動車メーカーです。いち早く巨大な工場を建設し、大量生産を開始したメーカーとしても有名です。また、第2次世界大戦後にはフィアット500などの小型車を中心に据えて販売を伸ばしました。 ――日本市場におけるフィアットの人気というのは? 渡辺 1980年代から90年代にかけてウーノ、ティーポ、パンダといった小型車が旋風を巻き起こしました。特にウーノはハンドリングが機敏で、赤いボディが若い人たちに人気でしたね。 ――へぇー。 渡辺 ちなみに現在のフィアットは欧米14のブランドを抱える自動車業界トップ級の規模を誇るステランティスグループの一員です。 ――そんなフィアットがぶっ放したドブロってどんな経歴のミニバンなんスか? 渡辺 初代ドブロは2001年にデビュー。現行モデルは3代目でニッポン初導入。また、ボディを拡大させた3列7人乗りのドブロ・マキシも用意されています。 ――欧州でのドブロの立ち位置というのは? 渡辺 日本では目新しく映りますが、欧州の定番車です。 ――ドブロと国産のミニバンは何が違うの? 渡辺 ドブロはスライドドアが装着されており、国産のミニバンに似ていますが、中身はかなり違います。 ――具体的には? 渡辺 繰り返しになりますが、商用車と基本部分を共通化しているので、ドブロは道具感が強い。インパネなどは国産のミニバンより質素です。 ――逆にそういうドブロの道具感ギンギンの見た目や内装が男心をたぎらせます。 渡辺 質実剛健だった昔のベーシックな欧州車を彷彿とさせる仕上がりですよね。