向井理 ©テレビ東京　WOWOW

2024年春のテレ東編成説明会に、4月26日（金）スタートのドラマ『テレビ東京×WOWOW共同製作連続ドラマ ダブルチート 偽りの警官 Season1』（テレ東系　毎週金曜　午後8時～8時54分）から主演の向井理が登壇し、ドラマの見どころなどを語った。 【写真】向井理が2024年春のテレ東編成説明会に登壇 主演に向井理、脚本・吉田康弘や監督・河野圭太など数々の話題作を手掛けてきたクリエイター陣を迎え、数多くのヒット作を生み出してきたWOWOWとテレ東の初共同製作となる今作。近年ネットの普及と共に拡大し続けるさまざまな詐欺被害をテーマにした、正義と悪を使い分けながら法では裁けない悪を裁くクライム・エンターテインメントで、Season2の制作＆WOWOWでの放送・配信も決定している。 警察官で詐欺師の多家良啓介を演じる向井は、台本を読んだ時の感想を聞かれ、「とてもリアルだと思いました。設定としてはフィクションなので、警察官の方が詐欺をすることはないかと思いますが、せりふや展開が生々しくて。ドラマの内容や被害に関してはよくニュースで耳にするようなものです。僕がこの役をさせていただくことになってから、いろいろな詐欺があるんだなとあらためて感じましたし、世の中に詐欺があふれ返っているなと。そういう生々しさのある作品になっています」と。 「エンターテインメントの分かりやすさ、きらびやかなところでごまかすのではなく、リアリティで突き詰めていくような作品になっているので、実際にこういうことが起こりうるかもしれないという感覚で見ていただけると思います」と作品のリアルさを明かした。 普段は真面目で頼られる警察官だが、詐欺師をだます詐欺師という裏の顔を持つ多家良を演じる向井。そんな2つの顔を演じることについては、「毎話毎話いろいろな詐欺師の方たちと対峙するので、その都度僕の役柄も詐欺をする側として変わるんです。リアリティのある台本だからこそ、詐欺をしているという意識を全部取っ払って、毎回一つの役を演じるというつもりでいます」。 「今までのステレオタイプな作品では、詐欺をしているということがしっかり見えることで分かりやすさにつながっているものが多かったと思うのですが、今回はそうではなくて。詐欺師って詐欺師だと思われないから詐欺師だと思うんです。うそをついているという顔をしないことが周りの人を信じさせることにつながると思うので、今回は“詐欺師をやる”と意識しないようにしています」と演じ方について語った。 また、木下真梨子プロデューサーは、そんな向井について「最初の打ち合わせでも、各話全ての役をリアリティを持ってそれぞれ演じていきたいとお話しいただいて。脚本家とも相談して、いろいろな向井さんを見ていただきたいなと思い、1話に1人というわけでもなく、設定に合ったふさわしい役をたくさん書いてしまっています（笑）」とさまざまな役柄に挑んでもらっているとコメントした。 続けて、いろいろな顔を持つ役を演じるということにちなみ、向井自身の意外性についての話題に。木下プロデューサーは、「こんなにシュッとされているのですが、小さい声で冗談を言ったりしています。よく現場を笑わせてくださっていますが、時々今のは冗談なのかな？　本気なのかな？　と思う時もあります（笑）」と明かす。それを受けて、向井は「だいたい冗談です（笑）。ふざけていることが多いですね。撮影って一日中ありますし、大変なこともあるので、みんなで少しでも楽しくやれればいいなと思います」と笑顔で語った。 そして最後に向井は「とても生々しく演じさせていただいているので、身近に感じてもらえるのではないかと思います。いつもはニュースを見ていて『こんな詐欺があるんだな』で終わっていましたが、このドラマを通して見ると迫ってくるものもあって。少しでも被害を未然に防ぐことができればいいなという思いもあります」と。 「とはいえドラマなので、エンターテインメント性もありながら、被害に遭った方がやり返すという痛快な部分もあって。それが力技ではなく理詰めでしっかり順序立てて詰めていくので、ただスカッとするだけではなく納得していただけるのではないかと。そういったリアリティのある部分とエンターテインメント性を両方感じていただける作品です」と本作の魅力をアピールした。 さらに「僕が演じる多家良がなぜ2つの顔を持つようになったのか、という作品の核心の部分が少しずつ明かされていく中でいろいろなドラマが見えてきます。毎話ゲストのキャストの方が詐欺に遭ったり詐欺師になったりしますが、詐欺師の方たちの悪い顔がすごく面白いですし、僕自身も悪役を演じるのは楽しいんですよね。主人公が悪い顔を出せるというのはなかなかないですし、ゲストの方の振り切った悪人ぶりも楽しんでいただけるのではないかなと思います」とキャストについても見どころを語り、『ダブルチート』説明パートを締めくくった。