政治刷新本部 初会合で岸田首相は「派閥」使わず「政策集団」 菅前首相と小泉元環境相は“派閥の解消”を主張
日テレNEWS NNN
首相経験者らもメンバーとなった自民党の「政治刷新本部」。派閥の政治資金をめぐる事件を受けてつくられたのですが、11日の初会合で菅義偉前首相と小泉進次郎元環境相が主張したのは、派閥の解消でした。 ◇ 地元の群馬県で新年の挨拶にまわっていたのは、中曽根康弘元首相の孫、自民党・中曽根康隆議員です。 自民党 中曽根康隆議員(41)(群馬・昭和村) 「今年もよろしくお願いします」 支援者からは… 農家 「国会議員のみなさんがね、あれじゃあちょっと…いったい何に(お金を)使ってるんだろうかね」 話題は“政治と金”の問題です。 中曽根議員は、自民党の青年局長代理として先月、岸田首相から「若い世代、地方の率直な声を集めてほしい」と指示を受けていました。
農家 「今の感じだと支持もできなくなってきている」 「信頼なくすのはわけないけど、回復するのにはもう何十年もかかるね」 相次いだ、自民党への厳しい声。 自民党 中曽根康隆議員(41) 「若手が声をしっかり上げて、自浄作用を機能させろという(支援者からの)声が多かったので、これは一つ、我々に与えられた使命かなと」 ◇ 高まる政治不信を払拭するため、11日に行われたのは、自民党の「政治刷新本部」の初会合です。本部長は岸田首相です。麻生副総裁と菅前首相が最高顧問をつとめ、党幹部の茂木幹事長や小渕選対委員長も出席。小泉元環境相ら中堅議員も参加しました。
渦中の安倍派からは最多10人の議員が加わり、約40人で政治資金の透明化などを議論しますが、焦点の一つとなっているのが、派閥のあり方についてです。冒頭の挨拶で岸田首相は「派閥」という言葉を使わず… 岸田首相 「政策集団の政治資金パーティーに関連をして、政策集団の、そして自民党の政治資金をめぐって国民の厳しい目、そして疑念の目が注がれています」
派閥を今後どうしていくのか。会合では「政策議論の場など派閥の役割もある」との意見が出た一方、無派閥の人たちからは… 自民党・無派閥 菅前首相 「派閥の解消。スタートラインとして、そうしたことを進めていく必要がある」