©SAINT MxxxxxxがBerBerJinとコラボアイテムをリリース! 今回はGジャンの中でも特に貴重な幻のモデルをフィーチャー
©SAINT MxxxxxxとBerBerJinのコラボレーションは、今回で5回目。デザイナーの細川雄太とカリ・デウィット、そしてディレクターの藤原裕が最新作について語った。 【写真を見る】プライスとディテールをチェック!
ツウ好みのNO.2デニム
国内外で絶大な人気を博すブランド©SAINT Mxxxxxx(以下、セントマイケル)が、原宿の老舗ヴィンテージショップ「BerBerJin」のディレクター・藤原裕とのコラボレーションアイテムを発売する。リリース日は4月6日(土)、©SAINT Mxxxxxx 正規販売店舗にて展開される。セントマイケルのキーマンであるふたりのデザイナー、細川雄太とカリ・デウィット、そしてBerBerjinディレクター藤原裕が、今回のプロジェクトの経緯やアイテムについて語る。今回のプロジェクトは、細川が藤原にオファーしたことから始まったという。 細川雄太(以下、細川) 昨年はじめてコラボデニムジャケットを作りました。その際、作品の説得力を強める意味でサポートの必要性を感じました。ヴィンテージデニムをちゃんと理解している人に教えてもらい、製作をしたいという思いも強くあったので、藤原さんが適任だと思いました。 藤原裕(以下、藤原) 初めて連絡をいただいたとき、私は出張でしばらく岡山に滞在していました。細川さんはSNSで僕の動向をチェックしたいたようで、「藤原さん、岡山にいます? 今から行っていいですか?」って、すぐに大阪からかけつけてくれたんですよ。その日のうちに現地のデニム工場の方や職人さんを交えてミーティングをしました。この時に、細川さんの並々ならぬデニム愛を感じましたね。 細川 今回は、藤原さんが監修した書籍『LEVI'S® VINTAGE DENIM JAKETS TYPEI/TYPEII/ TYPEIII』(ワールドフォトプレス)で紹介していたNO.2デニムを使った1950年代のデニムジャケットをベースに作りました。藤原さんによると、NO.2デニムは1890年~1943年頃まで作られたファーストタイプの廉価版と言われていて、薄手の生地感が特徴だと……。あれ、あってますよね(笑)? 藤原 大丈夫です(笑)。 細川 前身頃に通常のファーストタイプにはない、小さなボタンを使った珍しいモデルであるというストーリーを聞き、興味がわきました。また、縫製など良い意味で当時ならではのラフな仕事がすごく好きで。左右で不揃いになった縫製など、あえて雑に見えるようにニュアンスを含めて仕上げるのが最も大変でした。イメージしていた糸の色見を出すことにも、苦労しましたね。加工してみないとわからない部分もあったので、糸のサンプルをたくさん作って試行錯誤を繰り返しました。 藤原 あれは縫製工場泣かせでしたね。ステッチワークとかポケットの形状など、当時の職人の技術をどうやって表現するかは、本当に苦労しました。”きちんとやりすぎない”という微妙なさじ加減が難しかったです。ただその甲斐あって、大満足のデニムジャケットに仕上がりました。カリさんも最初に見たときは驚いたみたいですね。 カリ・デウィット 初めてサンプルがLAの自宅に届いたときは、仕上がりの素晴らしさにびっくりしました。心臓発作を起こしそうなくらい(笑)。それはともかく、本当にカッコよくて何も言うことはありません。藤原さんはデニムマスターですから、見た瞬間ほれぼれしました。海外でも絶対に人気が出ることは間違いありません。 藤原 僕の周りにいるヴィンテージ業界の人からも、すでに「ほしい!」という声があがってます。プロの方々が認める高いクオリティなので、私自身も数年後、このデニムジャケットが新たな物作りの指標になるんじゃないかと感じています。 細川 シルエットはボックス&ショート丈をベースにし、モダンに仕上げています。今のスタイリングにも合うし、いわゆる古着っぽいアメカジとも相性抜群ではないでしょうか。この服を通じて古き良き時代のファッションのエッセンスを感じてもらえたらうれしいですね。 ■アントラクト TEL:03-5774-0733
文・オオサワ系 編集・岩田桂視(GQ)