A330neo、高地での性能実証 就航地拡大へ、認証取得目指す
エアバスは現地時間6月12日、A330-900(A330neo)の飛行試験機(登録記号F-WTTN、MSN1795)が標高の高い空港での性能を実証したと発表した。今回の実証により、就航できる空港の拡大につながる。高高度の認証取得は2025年1-3月期(第1四半期)を予定している。 【写真】ファンボロー航空ショーで飛行展示を披露するA330neo 現在のA330neoは、標高8000フィート(2438.4メートル)までの空港へ運航できる。認証取得後は標高1万2500フィート(3810メートル)に引き上げられ、チベットのラサやコロンビアのボゴタ、エチオピアのアディスアベバなど高地への就航が可能となる。 実証は3月18日から30日まで、メキシコのトルーカ(標高9186フィート)と、ボリビアのラパス(1万3300フィート)の高高度空港で進め、離着陸性能を評価した。高度が上がるとエンジンの推力が低下するが、今回の試験では、湿度の高い空港での機体・エンジンの性能を証明した。 試験には約40人の専門家が参加。A330neoの機体本体と、同機に搭載するロールス・ロイス製新型エンジン「トレント7000」の性能を確認した。
Yusuke KOHASE