コシノジュンコ大阪で30年ぶりファッションショー「文化芸術フェス」
コシノジュンコ大阪で30年ぶりファッションショー「文化芸術フェス」撮影・編集:柳曽文隆 THE PAGE大阪
大阪の都市魅力を創造し文化を核とした大阪発展のムーブメントにつながるプロモーションとして大阪府内全域で行われる「大阪文化芸術フェス2018」の開催直前記者発表会が20日午後、大阪府中央区の大阪府公館で行われた。大阪府の松井一郎知事や大阪で30年ぶりにファッションショーを開くというデザイナーのコシノジュンコさん、イラストレーターの黒田征太郎さんらが出席してフェスへの意気込みを述べた。 【会見全映像・中継録画】コシノジュンコさん、黒田征太郎さんらも出席・大阪文化芸術フェス直前会見
大阪文化芸術フェス実行委員会を中心に各地で実施
このフェスは、大阪府や大阪市、関西経済連合会や大阪商工会議所などが構成団体に名を連ねる「大阪文化芸術フェス実行委員会」が中心となって、万博記念公園(大阪府吹田市)や府内のホール、劇場、公園で、大阪が誇る上方伝統芸能や上方演芸、音楽や演劇、アートといった国内外のコンテンツを一同に集め、府内各地で行われる。フェスのオープニングは、大阪で結成され今年で30年を迎えたウルフルズのコンサートが、大阪府吹田市の「万博公園もみじ川芝生広場」で行われる。
コシノさん「だんじりを見て『これが大阪の底力』と思った」
会見に訪れた世界的なデザイナーとして知られるコシノさんは岸和田市の出身。今回のフェスで、10月28日にファッションショーを大阪府庁舎で開催することが決定している。 コシノさんは「先日も岸和田だんじり祭に行きましたが、関西国際空港がなんであれ、とにかく元気なだんじりを目の前に見て、これが大阪の底力だと思いました。とにかくお祭りで育ちました。今回、映像とショーをやるということは光栄です。大阪に貢献したいと思いますし、大阪万博の特使でもあるので、成功させることができればと思います」と力強く述べた。 コシノさんは、今から約30年前に大阪城ホールでファッションショーを開催したが、大阪での開催はそれ以来のことだということを明かした。
黒田さん「人情がいちばん大阪でええもんやと思ってます」
黒田さんも、大阪市出身で、地元であるアメリカ村のビルに描かれた壁画などが有名だ。10月12日から同29日まで、心斎橋ビッグステップで「僕は手塚治虫になりたかった。黒田征太郎展」を行う。 黒田さんは「自分は大阪のど真ん中の道頓堀で生まれ、今もうほぼ80歳。昭和25年、焼け跡のころに、松屋町でみかん箱の上に置いてあった漫画の本がいっぱいあって、それが手塚治虫さんだった」と絵との出会いを語った。 そして「いま絵で食ってます、これは大阪という街で手塚治虫さんと出会った。言い換えれば情の部分だと思う。それが自分は人情がいちばん大阪でええもんやと思ってます。500点くらい絵を描きましたんで、それをみんなで楽しめれば」と話していた。
松井知事「ボランティアで参加、まさに『大阪らしい』」
松井知事は「大阪って芸術でも文化でも民間の力があるんですよ。そういう舞台をきちっと整えれば、国際都市大阪だと思っていただけるし。これはみなさんがボランティアで参加いただいてる。すごい大きなお金を税金で出演料払ってるんじゃないんです。みんなボランティアで企業のみなさんに寄付してもらって作り上げてる。まさに『大阪らしい』んです。僕は感謝の気持ちしかありません」と笑顔で話していた。