舞台「あんスタ」演出・宇治川まさなり氏の最新作に〝次世代俳優〟が大集結!
2・5次元舞台を中心に活躍する演出家・宇治川まさなり氏が主宰する「f.entertainment」による音楽劇「ロックオペラ First Anthem」が17日、六行会ホール(東京都・品川区)で開幕した。 同作は、生まれた時には「性」はなく、17歳になる年に性別を選ばなければならない世界で、国や権力が絡んだ思惑の中を必死に生きる人々の物語だ。指揮をとるのは舞台「あんさんぶるスターズ! エクストラ・ステージ」などを指揮した宇治川氏。またアニメ「薄桜鬼」EDテーマの作曲等などで知られる京介氏が手掛けた全29曲の生演奏は必見だ。 初日公演を終えて宇治川氏は「大所帯、演奏者を入れたら、60名近い出演者と向き合って、歌、芝居、アクション、生演奏と作って来たので、無事に満席のお客様に見守られて開幕し、良かったなと思います!」と安堵の表情を見せた。 本作で主演を務める秦健豪は人気オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」練習生を経て、俳優として羽ばたきつつある注目株。またW主演の永利優妃は、人気舞台化作品「僕のヒーローアカデミア」「Dr.STONE」などへの出演経験を持つ。ほかにも「ライオンキング」現役キャストや、舞台「テニスの王子様」出演キャストなどが集まった。 「F.――」の旗揚げ公演「Ghostnote」(23年11月)は演技未経験者を含んだ〝原石たち〟で構成したキャスト陣だったが、今回は実力・経歴ともに申し分ない逸材ぞろい。宇治川氏によると、実は本作「First Anthem」の方が先に完成していたようで、構想を練り続けた理由を「劇場の広さや俳優など色々とクリアしなきゃいけない問題があったんです」と正直に明かした。 しかし、旗揚げ公演の成功や、宇治川氏が駆け抜けた演出家としての25年の縁もあって、今をときめく舞台人たちが集結。「今回、満を持して実現した感じですね」とほほ笑むと「あくまでも物語は架空の設定だけど、現代の私たちに置き換えて見れる要素が沢山あります! そして何と言っても京介さん作曲の素敵な音楽と、生演奏、そして出演者の表現力が素晴らしいので、劇場で体感してください!」と呼びかけた。
東スポWEB