大阪湾で死んだ『迷いクジラ』処理方法は「地中への埋設」で決定 堺市内の埋め立て地で今週中にも実施へ 吉村知事「腐敗して爆発しないよう速やかに対応を」
大阪湾でおよそ1か月にわたって目撃されたクジラについて、19日午前に専門家らの調査で死んでいるのが確認されました。大阪府は午後4時からクジラの処理方法について検討するための会議を吉村知事などが出席して行われ、処理方法は堺市内にある埋め立て地で「地中へ埋設」する方針が決まりました。 会議では府の担当部局が現場作業が短期間であること、骨格標本として活用できることなどから地中への埋設(一時埋設)が適切だと明らかにしました。また、場所としては堺市西区にある府が所有する埋め立て地を想定しているということです。 会議の結果、クジラの処理方法は「地中へ埋める」方針で決まりました。 大阪府の吉村知事は「地元関係者らの協議も決定していること、骨格標本の申し入れもあることなどから埋設の方針で決定したい。手続きは速やかにして、腐敗して爆発しないよう対応してほしい」などと話しました。
死因は餓死か…体からは油とガスが出ている状態
大和川河口近くの大阪湾で1月23日に見つかったクジラ。全長・約12メートル、体重約20トンでマッコウクジラのオスとみられます。 クジラは2月16日午前までは生きていることが確認されていましたが、18日午後2時前、「息をしていない」と海上保安庁に通報があったということです。 クジラなどの生態に詳しい専門家らが19日午前11時ごろに調査を行い、死んでいるのが確認されました。 クジラは全く動かず、体からは油とガスが出ている状態で、17日に餓死したとみられるということです。 死んだクジラについては、19日午後に最寄りの岸壁へ移動し接岸したということです。