【納豆】に加えるだけで、もっと腸がととのう「意外な薬味」管理栄養士が提案
納豆の薬味と言えば何と言っても「ネギ」が代表的です。他にも「大根おろし」や「キムチ」なども相性が良く身体に良いので納豆に入れて食べているという方も多いかと思います。今回は、ちょっと意外な食材を薬味として納豆に入れることで腸が整う理由を解説いたします。 〈写真で見る〉【納豆】に加えるだけで、もっと腸がととのう「意外な薬味」とは? ■納豆が腸活に良い理由 ■■善玉菌の納豆菌 大豆を納豆にするために欠かせない納豆菌は、善玉菌で胃酸に強く生きたまま腸内にたどり着きます。そして比較的好気条件(酸素が十分にある条件)と言われる小腸の前半部で増える特長があります。さらにもとから腸内にいる善玉菌を活性化させて、悪玉菌を抑制するので腸内環境の改善に役に立ちます。 ■■食物繊維 納豆は100g中に6.7gの食物繊維を含みます。同じ大豆製品でも豆腐は100g当たりに約1g、食物繊維が多いイメージにキャベツが1.8gであることからも、豊富に食物繊維を含んでいることがわかります。さらに納豆に原料である大豆の食物繊維は水溶性と不溶性の両方を含みます。この2種類の食物繊維は以下の特長があります。 ◆水溶性食物繊維 ・便を柔らかくし、スムーズな排便を促す ・糖質の吸収スピードをゆるやかにして、血糖値が急激に上昇するのを抑える ・大腸内で善玉菌のエサになって、腸内環境を整える ・発酵しやすい特性があるため、腸内の善玉菌を活発にする ◆不溶性食物繊維 ・胃や腸で水分を吸収して、便の量を増やす ・老廃物や糖質や余分な脂質、ナトリウムなどを吸着し、便と一緒に排出する ■プラスするのはパセリ!腸活におすすめな理由 ■■食物繊維 パセリに含まれる食物繊維の量は100gあたり6.8gです。1パックの納豆に対して使うのはだいたい1本ですので約10g程度ですが、ネギの場合100gあたりに2.5gの食物繊維ですので2倍以上の含有量です。 ■■アピオール パセリはハーブとしても知られており、ハーブ特有の香りに様々な働きがありますパセリに含まれる「アピオール」という精油成分は、パセリ特有の爽やかな香りの元でもあり、有害な腸内細菌の繁殖を抑える働きがあるだけでなく、胃液の分泌を促進して、食欲増進の効果も期待できます。さらに腸のガスを減らす働きもあります。また、抗菌性を持ち、体内のバクテリアバランスを整えるサポートをするので腸活にはぴったりです。 ■まとめ いかがでしたでしょうか?納豆の薬味のパセリはちょっと意外に思われたかもしれません。筆者は子どもの頃から、ネギとパセリをたっぷり入れた納豆を好んで食しています。自身の経験からも腸活におすすめですので是非試してみてください。 【参考文献】 文部科学省,日本食品標準成分表2020年版(八訂) ライター/亘美玲(管理栄養士)
亘美玲