8カ月ぶりのホーム参戦に燃える松崎祐太郎

＜25日・福岡ボート・初日＞ 　初戦をいい形で滑り出した。松崎祐太郎（36）＝福岡＝は初陣となった初日5Rで、4コースから的確に展開を捉えて2着取りに成功。いきなり高ポイントをマークしたのはもちろんだが、インの藤森陸斗が1周1Mで振り込み一歩間違えれば事故レースになっていただけに巧みに回避したのは旋回力のなせる業だった。 　機力も手応えは十分。「まだ二重丸が付く部分はないですね」と言うが、「少し重さはあるけど全体的に悪くない。十分にレースできる」と戦える状態にあると確信。それ以上に前操者の清埜翔子が懸念していた起こしの悪さに関しては、「全く気にならない」と不安材料を一掃しているのは大きい。 　現在勝率（昨年11月～）は6.56で18期連続でのA1残留は既に確定済み。ただ、「何か気持ちが乗っていなかった」という一昨年から昨年の前半にかけてはA1ギリギリの勝率だったことを考えると、成績は回復傾向にある。「自分は欲のないタイプなんであまり変わっていないけど、だいぶいい時に戻ってきたかなという感覚はあります」 　当地は通算15優出3Vと抜群の相性を誇る水面だが、今回は昨年の8月以来となる久しぶりの参戦。「最近はなかなか呼ばれていなくて地元は芦屋ばっかり走っていたので、呼ばれてうれしい。やっぱり福岡が一番好きなんで」。やはり完全復活へのキーは愛するホームでのレース。燃えさかる闘志を前面に押し出して本来の姿を取り戻す。（森　大輔）