紅白復活なるか 視聴率の歴史から見る課題とは
●歴代最低の回は去年「2023年」
その後も減少傾向は続き、過去最低を更新する年が続きます。そして現時点での視聴率が歴代最低なのは昨年となる「2023年」でした。番組の前半部分である第1部の視聴率は29.0%で、初めての30%切りとなり、第2部の視聴率も歴代最低の31.9%にとどまりました。 一方で新しい学校のリーダーズやanoさん、Adoさん、すとぷりやMrs. GREEN APPLEなどが初出場し、若い世代を取り込もうとする姿勢も見えました。
●2024年の「紅白」 視聴率とは異なる価値観を示せるか?
ここまで見てきたように、「紅白歌合戦」はかつては圧倒的な視聴率を誇り国民的番組とされた一方で、現代では必ずしも大晦日のファーストチョイスではなくなりつつあります。また、紅組と白組という分け方が時代にそぐわなくなってきているという意見も強まっており、その形を徐々に変えつつあります。 国民全員が同じ番組を見ていた時代は終わり、視聴率を絶対視する価値観が疑問視されるようになってきた昨今。2024年の紅白も出場者が発表され、Creepy NutsやME:Iなど10組の初出場が予定されています。 伝統ある番組ながらも、世相を取り入れて少しずつ変化していく「紅白歌合戦」は、今年どのようなステージを見せてくれるのでしょうか。
波止場の鯱