ギャルネタを武器にブレイク!エルフ、芸人への道を後押ししたのは「先輩ヤンキー」と「学校の先生」
「漫才師をやろう」と必死だった初舞台
2023年、『女芸人No.1決定戦 THE W』で準優勝を果たしたエルフ。 “ギャル芸人 ”としてブレイクした荒川のキャラクターや、はるの得体の知れなさを生かした漫才やコントに定評があるふたりが、コンビを結成したのは2016年のこと。 一見、まったくタイプの違うふたりだが、吉本興業の養成所であるNSCに通っているころは、相方同士というより「友達って感じ」だったという。 ――昨年末に開催された『THE W』決勝では見事、準優勝となりました。その後も大活躍のエルフですが、初舞台はいつごろでしたか。 はる:2016年の10月のNSCライブですね。 荒川:4月に入学して半年後。芸人それぞれの地元から人が集まるんですよ。 はる:親も来てくれましたね。でも緊張しすぎて何も覚えてない。 荒川:私も~。 はる:ネタを覚えるのも初めてなんで、台本をただただなぞるので必死でした。間、テンポ、声量、全部間違ってた……。 荒川:はるのツッコミは、初手から怒鳴りつけてたな。 はる:「漫才師をやろう、やろう」としてる感じだったから。「ツッコミ」っぽい感じを意識しすぎてました。 ――地元の人たちの反応はどうでしたか。 はる:怖くて聞いてないです。そもそも親も友達もみんな「がんばれ!」としか思ってなくて、笑いには来てないから……。 荒川:私らが舞台に出てきただけで喜んでくれてた(笑)。でもNSCってとにかくネタ見せが多いんで、ウケたウケないで、喜んだり落ち込んだりするヒマもないんですよ。とにかく次のネタ持っていかなアカンっていう状態。そういう意味では、お客さんの前でやるよりも、芸人の前でやるネタ見せのほうがしんどかった。 ――芸人仲間のほうがシビアなんですか? 荒川:そうですね。「サムい」とかも普通に言われてたんで。今だったら「黙れ」って思えるんですけど。あのときは同期の評価に怯えてましたね。 ――ちなみに当時はどんなネタをやってたか覚えてますか? 荒川:私が加藤ミリヤさんの替え歌をするネタがありましたね。私、恋愛したらその相手のことしか考えられなくなるんですよ。だから恋するとネタも変わって(笑)。加藤ミリヤさんが好きで、友達の名前を並べるっていう歌があったんで、その当時の元カレと関わった女の名前をただ歌うってネタをしてました。 ――荒川さんが歌っている間、はるさんは何をするんですか? はる:全力でツッコむだけです。 荒川:カオスでしたね。