南部、2部門最優秀で近畿へ 和歌山県学校農業クラブ大会
和歌山県みなべ町芝、南部高校食と農園科の生徒が、同町であった県学校農業クラブ連盟大会の2部門で最優秀賞に選ばれた。今月21、22日に兵庫県加西市で開かれる近畿大会に出場する。 【地元企業や店で実習 南部高校デュアルシステム、和歌山の記事はこちら】 大会は農業の課程を学ぶ生徒が課題意識を持ち、自主的な活動を通して知識や技術を高めることが目的。チームによるプロジェクト発表会と、個人による意見発表会があり、それぞれⅠ類(農業生産・農業経営)、Ⅱ類(国土保全・環境創造)、Ⅲ類(資源活用・地域振興)の全6部門に分かれている。 プロジェクト発表会Ⅰ類には3校3チーム、Ⅱ類に3校3チーム、Ⅲ類に2校2チームが、意見発表会はⅠ~Ⅲ類ともそれぞれ4校から4人が出場した。 県立学校教育課の職員や各学校の校長、教諭らが審査し、最優秀賞と優秀賞を選んだ。最優秀賞は近畿大会に出場できる。 南部高校は、プロジェクト発表会のⅠ類で「メルカリShopsで拡大中!」(三木晴貴さん、藤原史さん、小山夏生さん、出會咲結さん、照井丹子さん、火縄真代さん、森耀平さん)、Ⅱ類で「食品循環資源を利用した『食と農の循環システム』を目指して」(檜皮将也さん、田端優翔さん)が最優秀賞に選ばれた。 優秀賞にはプロジェクト発表会のⅢ類で「世界農業遺産『みなべ・田辺の梅システム』~持続のために南部高校が取り組めること」(辻本加栄さん、横畑光洋さん、安樂ひなたさん、中渡瀬智央さん)、意見発表会のⅠ類で「最下位から始まる、私と牛の未来」(吉田有彩さん)、Ⅲ類で「学びと経験、そしてパティシエになる」(阪口晴菜さん)が選ばれた。 近畿大会に出場するメンバーのうち、3年の三木さん(18)は「箕島高校と和歌山商業高校とのコラボ商品をメルカリでネット販売し、ジャムは完売するほど良い商品ができた。発表が苦手で緊張したけれど、精いっぱい頑張った。最優秀賞に選ばれ、近畿大会に出場できるのがうれしい」。2年の檜皮さん(16)は「授業で栽培したトウモロコシの皮や芯などの残渣(ざんさ)を発酵させ、学校で飼っている家畜の餌として使った。近畿大会で良い結果を出せるよう頑張りたい」と意気込んでいる。 ■熊野高も優秀賞 紀南地方では、熊野高校もプロジェクト発表会のⅠ類で「規格外品を利用した商品開発」(山下麗央さん、小杉瑚都音さん、中田響さん、尾花拓実さん)が、意見発表会ではⅡ類で「野菜の廃棄とその利用」(田中空さん)が優秀賞に選ばれた。
紀伊民報