首都高、新パトロールバイクのBMW F900XR見てきた。中型から大型になって積載量も増加、山手トンネルの安全を守る
首都高パトロールは、新たに導入するパトロールバイクBMW F900XRを11月5日に公開した。 【画像】バイク隊隊員によるデモ走行 同社では山手トンネルでの事故・火災などの発生時に現場へ急行し状況確認や避難誘導、上流部の一般車両進入抑制、排出誘導を実施するためにバイク隊を構成しており、警察・消防のほか日本で初めて緊急自動車指定を取得した。バイク車両は全9台所有しており、そのうちの3台を2007年から導入していたホンダの「CB400 SUPER BOL D'OR」生産終了により新車種に入れ替え、12月上旬からの稼働を予定している。 ネイキッドロードスポーツタイプの中型二輪からアドベンチャースポーツタイプの大型二輪になったことにより、低速走行時の安定性が向上するほか、夏場に高温になる山手トンネル内でのオーバーヒートの発生リスク軽減した。全幅が91cmから86cmに縮小するため、操作性の向上も図っている。 発電量が増加したことで無線や赤色回転灯などの供給電力の負荷が減少し、サブバッテリーも搭載して停車中の電力供給の不安がなくなったという。また、今まではサイドキャリアに積載していたETCやドライブレコーダーを後方のキャリアに収納することにより、発煙筒や経口補水液などを両サイドのキャリアに積載できるようになった。新車種導入後も従来と同じく志村基地、大橋基地、大井基地の3か所に各2台ずつを配置し、24時間365日出動可能な体制で運用する。 発表会では首都高パトロール 代表取締役社長の今泉伸一郎氏が登壇し、バイク隊はプライベートでもバイクに乗っている人が多いため、大型免許取得者が多く、中型から大型への変更の障壁は低かったが、バイク隊員は日々訓練用バイクで訓練しているという。 また、BMW 代表取締役社長の長谷川正敏氏は今回の導入を機にBMWグループとしてバイクに関わらずクルマでもサポートしていきたいと語った。 首都高速道路 東京西局長の原隆広氏も登壇。首都高内での事故の増加傾向や、バイクによる重大事故が多いことに対して危機感を抱いており、新型バイク導入でより安心・安全な道路を目指していきたいと締めくくった。
トラベル Watch,編集部:二村 茜