新たな“大谷キラー”レッズ右腕アシュクラフト、対戦成績8打数無安打…封じる秘けつは
◆米大リーグ レッズ9―6ドジャース(24日・米オハイオ州シンシナティ=グレートアメリカンボールパーク) ドジャースの大谷翔平投手(29)が敵地レッズ戦に「2番・DH」で先発。5打数無安打1打点で、打率は3割4分となった。この日の相手先発は、18日(日本時間19日)に3打数無安打に抑えられた右腕アシュクラフト。再戦を挑んだ大谷だったが、この日も3打席無安打と返り討ちに遭い、救援投手にも封じられ、3試合ぶり今季12度目の無安打になった。 今季4勝目を挙げたアシュクラフトは、対大谷で昨年2打数無安打2三振。今季は6打数無安打で通算8打数無安打となった。新たに誕生した“大谷キラー”アシュクラフトに聞いた。 ―2回に4失点から立ち直った。 「(2回は)スライダーを低めにいいボールを投げていたつもりだったが、相手にうまく拾われて、外野に運ばれてしまった。その後も、引き続き、ストライクゾーンをアタックしていった。(登板の)終盤は制球が甘くなったが、なんとか試合をつくることができた。ヒットはたくさん許したけど、ハードな当たりは少なく、緩い当たりにとどめることができた」 ―大谷との対戦を振り返って。 「これまで彼との対戦は、彼が浅いカウントで仕掛けてくるから、とにかく、攻めてアウトにすることだけを心掛けている。ここまではうまくできていると思う」 ―2回2死一、三塁では内野がシフト。中堅に抜けず、遊ゴロになった。 「あれはチェンジアップ(91マイル、MLB公式はシンカー表示)。多分彼は、シンカーか、カッターだと思ったんじゃないかと思う。いいボールが投げられてゴロになった」 ―ここまで去年から8打数無安打と完璧に大谷を抑えている。 「彼は非常にアグレッシブで手強い打者。もし、カッターを高めに、スライダーを低めに、チェンジアップを外に沈め、シンカーを外角にという風に、自分のボールを思い通りに操れたら、何とか、打ち取ることが出来ると思う。ストライクゾーンを広く使って、しっかり制球することが必要だ」 ―強力なドジャース打線に向かう心構えは。 「ここにいるのは全員メジャーリーガーで、スーパースターだとか、殿堂入り候補だとかいう見方はしない。試合の瞬間は、そういうことは考えない。打者一人一人と対峙(たいじ)するだけ」 ―約1週間で2度、大谷と対戦したが、18日の対戦は今日の対戦に役立ったか。 「それは、お互い様だ。効果的なこともあるし、そうじゃないこともある。最初に対戦した時(2023年)はいいピッチングをして打たれなかったけど、四球を与えてしまった。前回は、うまく相手に付け込んだピッチングが出来たが、それは、コインの表裏のように、どっちにも転びうることだ。しっかり準備して、アプローチしていくことが大事だと思う」
報知新聞社