櫻坂46 BACKSメンバーならではの魅力とは? 武元唯衣、遠藤光莉、石森璃花……単独ライブで躍動
櫻坂46、選抜以上にライブの場数を踏めるというBACKSの良さ
今回のライブを通して改めて感じたのがBACKSメンバーの層の厚さだ。それこそが櫻坂46全体の魅力ともいえるが、武元以外にも一期生としてパフォーマンスを支えてきた上村莉菜、齋藤冬優花を筆頭に、二期生の遠藤光莉、大沼晶保、幸阪茉里乃といった欅坂46時代を知るメンバーも揃っており、特に昨年11月に復帰した遠藤はデビュー時から評価されたダンスに加えて、表情にも磨きがかり、大きな存在感を放っていた。 そして、石森璃花、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗、向井純葉、村山美羽という三期生の存在も欠かせない。前回の『7th Single BACKS LIVE!!』と今回の『8th Single BACKS LIVE!!』で感じたのは、パフォーマンス面での成長だ。櫻坂46の全体ライブだけではなく、昨年12月には三期生単独ライブ『新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za』を経験し、目まぐるしいスピードでパフォーマンスに磨きをかけている。ナチュラルな“ぶりっ子”が明かされ、パフォーマンスでもあざとかわいさ満点の石森、力強いまなざしでステージで存在感を発揮する遠藤、すでにグループを牽引する覚悟を感じさせるリーダーシップを発揮している向井など、どのメンバーも個性をパフォーマンスへと昇華していたのは自信があってこそ。選抜以上にライブの場数を踏めるというBACKSの良さを活かして、三期生はすでにグループの中心にいることを感じさせる2日間だった。 7thシングル『承認欲求』でBACKSメンバーだった的野美青が、8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』では選抜に抜擢されたように、これからも選抜メンバーとBACKSメンバーは流動的に変化していくことが予想されるが、今回のライブで改めて感じたのは選抜には選抜の良さが、BACKSにはBACKSの良さがあるということ。そして、噛めば噛むほど味わい深く感じられるCDのB面的な側面をBACKSが担っていると言える。『BACKS LIVE!!』が櫻坂46の多面的な魅力を発信する場として機能していくことに期待したい。 ※1:https://sakurazaka46.com/s/s46/diary/detail/54400
川崎龍也