パックン「やったことのない僕でも引き込まれそうになる」 “スポーツ賭博合法化”の是非 若年化に依存症増加のリスクも?
■スポーツ賭博合法化の是非
合法化についてトシ氏は「メジャーな番組でも賭け事の宣伝が増える。今まで5%ぐらいが違法賭博をしていたとして、合法化で20、30%に広がったり、高校生が親のアカウントを使ったりする。建前と実際のところは異なり、いろんな問題が増えていく」と否定的な立場。一方で、闇賭博を見える化することで莫大な掛け金など過激化を防げる良さはあると見ている。 田中氏によると、ギャンブル依存症になるとされる割合は約3%。リザプロ代表の孫辰洋氏は「スポーツにおける一つの楽しみ方がなくなるのは釈然としない。逆に言えば、97%の人は問題なくできている。100%美しいものは存在しないので、しっかり環境を作って合法化すべきではないか」との考えを述べる。 これに対し前明石市長の泉房穂氏は「弁護士としての経験上、薬物、性犯罪、ギャンブルの3つは理屈を超えてしまうことがある。他と違った厳しいルール化が必要だ。明石市発で全国に広がった政策は多いが、ギャンブル依存症の相談会は広がらない。対策の必要性が認識されていかない」との見方を示した。 田中氏はスポーツ賭博の危険性として、高校生からの相談もあるなど年齢層が若くなっていること、購入から結果のスピード感が速く射幸心が刺激されること、スマホにCMが出てきてやめにくいことをあげ、「パチンコの時代とは訳が違う」と指摘。「みなさんは合法化したら違法賭博がなくなると思っているが、違う。合法化して上限を設けても、違法のほうにいくわけだ。それが現実にカリフォルニア州でも起こっている」と訴える。 トシ氏は「私はもう文化の問題だと思っている。アメリカや韓国に行けばカジノでテーブルゲームができて、楽しめる。それでいいのではないか。日本で合法化したら、“好きな人がやればいい”ではなく、勧める形になってしまう。アメリカでは高校生でもギャンブルの話をするが、日本がそれをやる必要はあるのか。もっとやることがあると思う」と意見を述べた。 (『ABEMA Prime』より)