「スプーンフェイス~」開幕、小山ゆうな「片桐さん・安藤さんお二人に拍手!」
KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース「スプーンフェイス・スタインバーグ」が昨日2月16日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて開幕した。 【画像】KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース「スプーンフェイス・スタインバーグ」より。(撮影:みなもと忠之)(他10件) これは神奈川・KAAT神奈川芸術劇場の2023年度シーズンのラストとして上演される作品。「スプーンフェイス・スタインバーグ」はがんに侵され死と向き合う7歳の少女を描いたイギリスの劇作家リー・ホールの作品で、翻訳を常田景子、演出を小山ゆうなが担い、片桐はいりと安藤玉恵がWキャストで出演する。 開幕に際し小山は「この一人芝居を引き受けここまで弛まぬ努力で作り上げてくださった片桐さん・安藤さんお二人に拍手!」と絶賛し、「スプーンフェイスは『勇気』があると周りの人に言われますが、お二人も勇気があるかっこいい俳優さんたちだという事を改めて感じました。客席も近く、正に客席と一緒につくり上げられていく作品。お客様と演者の間に火花が起きる瞬間を沢山感じました。お客様も本当にありがとうございます。今しか観る事のできない、正にライブな素敵な作品なので沢山の方に、そして出来れば両バージョン観ていただきたいです」とコメント。 片桐は「ここ数か月スプーンフェイスと過ごして、生きること死ぬことのいろんなことに、七歳の哲学とちょっとシビアなユーモアで立ち向かう彼女にすっかり感化され、わたしもこの世でもっとも苦手なこと、セリフをたくさんしゃべること、死について考えること、がほんのちょっと怖くなくなってきました。奇跡! 安藤玉恵さんと二種類の違うタイプのミラクルを、ぜひ皆さんにもおすそ分けしたいです」、安藤は「はいりさんと一緒のお稽古の何が素晴らしかったのかと言うと、演技に対して厳しい先輩が、私をじっと見ているという緊張感でした。演出の小山さんは、私のチャレンジを尊重して、変化に敏感に反応してくださって、いろんな話をしながらいい稽古時間を過ごしました。今、やる気に満ちているのは小山さんのおかげです。緊張とどう向き合うか、出る前の舞台袖で考えていました。お見せできるという高揚も、かみしめていました。スプーンフェイス・スタインバーグ、初日の幕が開きました。翻訳も美術も衣装も照明も音響も映像も、制作さん達もみーんな素敵です。毎ステージ、じっくりと丁寧に、やりたいと思っています」と思いを語った。 上演時間は片桐出演回が約1時間20分、安藤出演回が約1時間15分。公演は3月3日まで。 ■ KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース「スプーンフェイス・スタインバーグ」 2024年2月16日(金)~3月3日(日) 神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ 作:リー・ホール 翻訳:常田景子 演出:小山ゆうな 出演:片桐はいり、安藤玉恵 ※舞台写真を撮影したみなもと忠之のみなもとは、首にさんずいが正式表記。