【大阪杯】関東馬にとっては鬼門のレース データで導く「過信禁物の注目馬」
データで導く「過信禁物の注目馬」
ここまで紹介したデータをまとめると、当レースにおける不安要素は以下の通りである。 ・関東馬 ・父ノーザンダンサー系 これを踏まえて、今回はローシャムパークを「過信禁物の注目馬」として挙げる。 昨年はオープン昇格以降、函館記念とオールカマーを立て続けに快勝。しかし、満を持してのGⅠ挑戦となった香港Cでは8着に惨敗。ゲートで後手を踏み、本来の競馬ができなかった。今回はBコース替わり初週で、先行勢に有利な馬場が想定される。決して行き脚の良い馬ではなく、後方からの競馬となれば苦戦は免れないだろう。 また、関西圏への輸送は今回が初めてとなる。海外遠征で苦戦した事を踏まえると輸送が苦手な可能性も否定できない。帰国初戦のレースである点も含めて状態面には不安が残る。 今回取り上げた2つのデータには、上位人気想定馬ではタスティエーラも該当している。だが、タスティエーラは皐月賞で2着に好走した実績を有しており、これは父ノーザンダンサー系ながら好走した前述のペルシアンナイトと共通している。関西遠征についても既に菊花賞で克服しており、過度に評価を落とす必要はないだろう。 ローシャムパークはデータを覆すに足る実績はまだ有しておらず、輸送や出遅れといった懸念材料も存在する。上位人気に支持されるならば、馬券的な妙味は感じられない。 《ライタープロフィール》 藤川祐輔 98年生まれ、新進気鋭の若手ライター。競馬好きの父の影響を受け、幼いころから某有名血統予想家の本を読んで育った。以前は別媒体での執筆を行っていたが、よりデータを生かした記事を書きたいと考えSPAIA競馬への寄稿をスタート。いつの日か馬を買うのが夢。
藤川祐輔