【ライブレポート】HOMEの「HOME PARTY」へようこそ、幅広いポテンシャル示した東阪ワンマン
HOMEの主催企画「HOME PARTY'24」が3月16日に東京・CIRCUS Tokyo、17日に大阪・CIRCUS Osakaにて開催された。 【写真23枚】東京公演はソールドアウトとなり、多くの観客が駆けつけた。 ■ 動画きっかけで一気に注目! 沖縄の若手3人組 沖縄にてsei.(Vo)、o-png(PC) 、shun(G)の3人によって結成され、SNSに投稿されたライブ動画をきっかけに耳の早いリスナーから注目を集めたHOME。2023年にはDYGLのライブツアー「DYGL JAPAN TOUR 2023」にゲストアクトとして参加したほか、台湾や韓国のフェスへの出演も果たし、国内に留まらない活動を展開している。 「HOME PARTY'24」は昨年12月に初のEP「HOME EP」をリリースしたことを記念した企画で、2都市を舞台にワンマンが行われた。この記事では東京公演の模様をレポートする。 ■ 未音源化の楽曲も多数披露 バラエティ豊かな音楽性発揮 開演までの1時間はHOMEと同じく沖縄で活動しているEijiHarrisonがDJを担当。続々と集まってきたオーディエンスを歓迎しつつ、フロアを温めていった。EijiHarrisonの出番が終わり、先にスタンバイしていたo-pngとshunが「常時」を演奏し始めると、sei.が颯爽とステージに登場。アンニュイなムードを感じさせる詞を、伸びやかな歌声で届けていった。 長尺でのパフォーマンスとなるワンマンだけあり、HOMEは現在音源化されていない楽曲もたっぷりと披露。ニューウェーブ調の打ち込みにきらびやかなギターの音色が重なり合う「Plastic Romance」、ノイジーな電子音とまどろむようなsei.のボーカルでどこか不穏な雰囲気を生み出した「ghosthead」など、特定のジャンルに縛られないバラエティ豊かな音楽性を示した。 ■ まさかのフロアで大暴れ、メロウなだけじゃないHOME 前半ではダンサブルな楽曲が続いたのに対し、中盤では甘い歌声と穏やかに爪弾かれるギターが心地よい「愛のうた」、shunもメインボーカルを務めたシンセポップチューン「memories」とメロディアスなサウンドをじっくりと聴かせるナンバーが続く。愛に対する感傷的な心情をメロウに描いたバラード「Maybe I should die with you」ではsei.の卓越した歌唱力が存分に発揮され、観客たちはその歌声に聴き入っていた。 その後The Stone Roses「Made of Stone」の印象的なリフを挟み、憂鬱な気分を疾走感あふれるサウンドに乗せて表現した「Lucy」以降は再びフロアの熱気が上昇。ドゥワップ風の「lululu」で渋いスタイルも示したと思いきや、「milgaus」の途中からはshunが客席へと降り大暴れしながらシャウト。アンコールではドラムンベースを軸にした「city punk」でさらに会場を沸かせ、HOMEの幅広い音楽スタイルとステージングを凝縮した1時間となった。 なお会場で販売されたEP「HOME EP」のCD、アナログ盤、カセットテープは後日HOMEのマーチャンダイズブランド「HOMEMADE」の通販サイトでも取り扱われることが決定。販売開始日は追ってアナウンスされる。 ■ セットリスト □ 「HOME PARTY'24」2024年3月16日 CIRCUS Tokyo 01. 常時 02. Plastic Romance 03. Tell Me 04. ghosthead 05. feel like goes 06. 愛のうた 07. Kamashi 08. some candy talk 09. memories 10. Maybe I should die with you 11. Lucy 12. lululu 13. milgaus <アンコール> 14. city punk