少子化を生きる ふくしまの未来 第1部「双葉郡のいま」(5) 識者の見解 人口構成いびつに 「流動性」生む施策が鍵
福島県を含む東北地方の出生数の減少は全国的に見ても著しい。背景としては、魅力のある職場の少なさや、女性の進学率の上昇など複合的な要因が指摘されている。加えて現在の双葉郡は特殊な人口構造というハンディを抱えるだけに、小池氏は首都圏などからの移住を推進している県や各町村の方針を「政策の方向性としては重要な発想」と評価する。 「新たな人が地域に入れば事態が好転する原動力になり得る」と外から人を呼び込む意義を説明。その上で「長期的には補助金や支援策頼みの取り組みは限界が来る。都市の住民に地方の魅力を伝え、価値観の転換を促す仕掛けが必要になる」とアドバイスする。 =第1部「双葉郡のいま」は終わります=