メーガン妃を「王妃」として描いた「新肖像画」が波紋を呼ぶ
<宮廷内で「部外者」と見なされていた王妃にメーガン妃を重ねた理由について>
エリザベス女王の即位60周年「ダイヤモンド・ジュビリー」を祝し、最年少で公式肖像画を担当したことが話題になった画家ダン・リウェリン・ホールの最新作が波紋を呼んでいる。 【画像】メーガン妃の「帰ってきた白の王妃」 バーリントン・ハウスの協会の設立150周年を記念した展覧会「The Reign(治世)」で、歴史上の王族からインスピレーションを受けた10点の肖像画をロンドン考古協会のために制作。 そこでメーガン妃が「帰ってきた白の王妃」として、エドワード4世の王妃であったエリザベス・ウッドヴィル(エリザベス・グレイ:1437-1492)として描かれているからだ。 エリザベス・ウッドヴィルは美貌で知られたが、さほど身分が高くない家柄出身であったため、長年、宮廷内では「部外者」と見なされていた。メーガン妃との共通点をそこに見出したのであろうか。 ダン・リウェリン・ホールは次のように英メディアに述べている。 「王室の歴史上、おそらく最も影響力のある『部外者』の1人であるメーガン妃を『白の女王』にすることは、必ずしも現実の領域を超えているわけではなく、素晴らしい皮肉になるだろうと思いました」 一方、ヘンリー王子を「いとしのチャールズ王子」として知られる、イングランド・スコットランドの王位継承者チャールズ・エドワード・スチュアート(1720-1788)として描いている。 「彼はパーティー好きの若者で、将来がかなり危うい人物で、私がたとえた『いとしのチャールズ王子』のような人物」と語っている。 5月には、ジョナサン・ヨーによるチャールズ国王の「不気味すぎる肖像画」が話題になったばかりだが、ダン・リウェリン・ホールも語るように王族というテーマは芸術にとって魅力的なのであろう。 6月28日にバーリントン・ハウスで一般公開が始まった展覧会だが、7月4日にはオークションが開催される予定だ。メーガン妃の「白の王妃」の行方にも注目が集まっている。
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部