【フェブラリーS】近15年で5歳が7勝と抜群 キングズソードが冬のダート王者へ
連軸よりの本命
フェブラリーSのデータをまとめてみよう。 【好走データ】 A「5歳馬」 B「前走が東海S」 C「前走4番人気以内」 D「前走馬体重が500キロ以上」 E「前走1着馬」 【勝ち馬なし】 F「前走7番人気以下」 【連対馬なし】 G「牝馬」 H「前走が芝」 I「前走が1600m」 今回の登録馬で、最多となる4つの好走データに該当するのは、サンライズアリオン、ドンフランキーの2頭(サンライズホークはかきつばた記念に出走予定)。サンライズアリオンは登録馬27頭中、出走順が27番目。出走するのはかなり厳しいので、ひとまず注意マークにとどめる。 ドンフランキーは前走が地方重賞の東京盃競走(JpnⅡ)に出走。地方重賞を使って馬券に絡んだ馬は、すべてGⅠかJpnⅠだったので、その点が気になるところだ。 こちらは保留して、プラスデータ3つの馬を検証してみる。該当するのは、イグナイター、ガイアフォース、キングズソード、スピーディキック、ペプチドナイルの5頭。このうち、連対馬なしデータに該当するガイアフォース(前走芝)、スピーディキック(牝馬)は厳しいと見る。 というわけで、残った3頭を比較していきたい。文中で「できれば満たしておきたい」と書いたC「前走4番人気以内」は3頭とも該当。年齢別成績が抜けていい5歳馬はキングズソードのみで、相性の良い前哨戦である東海S組はペプチドナイルだけ。また、イグナイターは2000年以降、勝ち馬が出ていない地方所属馬ということもあり、本命候補からは除外する。 キングズソードとペプチドナイルのどちらが本命にふさわしいか。キングズソードの前走、東京大賞典の【0-2-5-16】という勝負弱さは気になるが、複勝率は30%を超えているし、ここ2年で5歳馬が3連対という勢いを加味して、キングズソードを本命としたい。相手本線はペプチドナイルとイグナイター。イグナイターの前走JBCスプリントは、3頭と少ないサンプルの中で、昨年レッドルゼルが2着に好走。チャンスは十分あるはずだ。押さえに、プラスデータを多く持っていたドンフランキーとする。 ◎キングズソード ◯ペプチドナイル ▲イグナイター △ドンフランキー 注サンライズアリオン 《ライタープロフィール》 門田 光生(かどた みつお) 競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。 データではイグナイターは本命となりませんでしたが、賞金順の優先順位では何と一番上。今年のメンバー構成からも、大いに楽しみですよね。
門田光生