浅虫水族館で「夜の水族館」 5年ぶりの夜間営業、夜行性の珍魚展示も
浅虫水族館(青森市浅虫、TEL 017-752-3377)が11月2日、土曜限定企画「夜の水族館」を始めた。(青森経済新聞) 【写真】ピラニアが泳ぐ水槽の様子 館内の水槽を、青色を基調とした夜仕様にライトアップし、暗い海の雰囲気を楽しみながら生き物の夜の生態を観察できる同企画。通常の閉館時間に当たる17時から始め、19時まで行う。コロナ禍を経て今回、客からの「夜の水族館」再開希望の声に応え5年ぶりに開催する。 初日のエントランスには再開を待ちわびた子ども連れの客などで行列ができた。同館によると約900人の来館があったという。「夜の水族館」を担当する同館飼育展示部魚類グループの木下駿さんは「初日から想像以上にたくさんのお客さまに来館してもらい驚いている」と話す。 木下さんは同館での勤務は2年目で、今回初めて夜の水族館を任されたという。プライベートでも照明で空間演出するのが好きだという木下さんは「水槽ごとに照明の色合いにこだわり、より魚がきれいに見えるよう工夫した。色の調整などがなかなかうまくいかず苦労もしたが、好きなことだからこそやり遂げられた。一つ一つの水槽をじっくり見て、普段は見られない夜の魚の姿をゆっくり観察してほしい」と話す。 イベントの目玉として、夜行性の珍魚「ホタテウミヘビ」や「イセエビ」、寝る姿が愛らしいという「キュウセン」、昼と夜で体の色が変わる魚「チョウチョウウオ」「ツノダシ」などを展示する特別水槽を1階イベントホールに設置する。このほか、海獣館といるか館では飼育員による観察ポイントなどの解説を随時行う。 木下さんは「魚たちと一緒に夜の海の中にいる気分で、『夜の水族館』ならではの雰囲気を味わってほしい。昼の水族館との違いも楽しんでもらえたら」と話す。 開催時間は17時~19時(入館は18時30分まで)。11月30日まで。
みんなの経済新聞ネットワーク