悪気はないのに、つい余計な一言を言って嫌われがち。反面教師満載のコミック作品「オンナのソノ」著者に聞きました
悪気はないのに余計な発言が人を傷つけてしまったり、配慮のないひとことが場の空気を悪くしたり…。デリカシーのなさで嫌われてしまう人、あなたの周りにもいませんか? 【漫画を読む】『オンナのソノ』気づいたら余計な一言を言ってしまう女性の話 実際にあった体験談を集めたコミック作品『オンナのソノ 理想と現実、マウント、勘違い…欲にまみれた社会で生きるオンナたちの末路』には、そんな「困ったちゃん」のエピソードが詰まっています。 今回はついつい余計な一言を口にしてしまい、嫌われてしまう女性を描いた「気づいたら余計な一言を言ってしまう女の末路」をご紹介しましょう。 ■「気づいたら余計な一言を言ってしまう女の末路」あらすじ 西野まりこ、38歳。男女関係は連敗続きで一方的にフラレてしまうことが悩みでした。そこでまりこはマッチングアプリで知り合った男性・純也君とのデートに、友人についてきてもらうことにしました。ダブルデートの名目でデート最中の様子を見てもらい、問題点を指摘してほしいと頼みます。 待ち合わせをしてショッピングセンターでダブルデートを始めたものの、まりこは「純也君イケメンでびっくりしたでしょ!まあちょっと弱々しそうな見た目だけど笑」「このジャケット、おしゃれだと思いますよ。私の好みではないけど」「コーヒー1300円だって、その値段出すならよっぽどおいしくないとクレームいれたくなるね」などなど、余計な一言を連発。 デートの最中ずっとその調子で無神経発言を連発しつづけたまりこの様子に、友人は頭を抱えていました。後日、「あんたがいちいち余計な一言いれるからこっちは生きた心地がしなかったよ!」と激怒。まりこは良かれと思っての一言だったものの、その真意は周囲には伝わらず、ドン引きさせていたのでした。 友人のアドバイスに従い、まりこは「ついつい口にしてしまう余計な一言」を我慢するよう努力しました。そうして、ようやくマッチングアプリで知り合った新たな男性・とおるくんと交際することができたのでした……。 ■取材を重ねて描く、女性たちのリアルな姿 このエピソードの他にも、マウントを取りたがる女性や承認欲求の深みにハマる女性が多数登場する『オンナのソノ 理想と現実、マウント、勘違い…欲にまみれた社会で生きるオンナたちの末路』。著者の「オンナのソノ」さんにお話を伺いました。 ──この「気づいたら余計な一言を言ってしまう女の末路」はお気に入りの作品だそうですが、その理由は? オンナのソノ「主人公は根は素直で良い人だと思うのですが、どこかボタンを掛け違えていますよね。日常生活で出会えば間違いなく嫌な人なのですが、自分も人のことを言えた義理ではないなと落ち込みながら書いた記憶があります。エンディングにある変な踊りは、そんなネガティブな気持ちになった時に、実際に私自身がとっていた行動です(笑)」 ──主人公の苦肉の策として描かれた「余計な一言を言わない音頭」がまさかの実体験…驚きました! このエピソード以外にも、「自分さえ可愛ければいいと思っている女」「既婚者とわかっていながら付き合い続けた女」など、身近にもいても不思議ではない「ちょっと困った女性」がたくさん出てきますね。これは身の回りなどで実際にあったエピソードでしょうか? オンナのソノ「各エピソードは基本的に主人公と同世代の女性に取材を重ねていく中で、個人が特定されない範囲で脚色をして物語に仕立てています。中には話を聞いたはいいものの、とても本人には見せられないな…というものもありますが」 承認欲求をこじらせすぎてしまったり、欲望のままに暴走したり、周囲の人にマウンティングしたり…。現代社会の闇と欲望を抱えた「あるある」な女性たちを描いた『オンナのソノ 理想と現実、マウント、勘違い…欲にまみれた社会で生きるオンナたちの末路』。 自分はついうっかりこんなふるまいをしていないか、反面教師として読んでみるのもいいかもしれません。 イラスト・漫画=オンナのソノ『オンナのソノ 理想と現実、マウント、勘違い…欲にまみれた社会で生きるオンナたちの末路』 文=レタスユキ