【夕飯のおかず】「1品」と「2品」では、年間の差はいくら?
生活に必要な支出の中でも、大きな割合を占める「食費」。できれば毎月の食費を節約したいと考え、自炊している方もいるでしょう。自炊の場合、食費は食材や内容、品数によって違いが出てきます。 そこで今回は品数によるコストの違いに注目し、夕食のおかずを1品にするのと、2品にするのとでは年間の食費がどれぐらい変わるのかについて算出し、比較してみました。 ▼節約のために「カップラーメン」はNG? 栄養バランスと節約を両立させる方法とは?
夕食のおかず代の平均金額は?
総務省統計局「家計調査(2023年)によると、1年間の食費の平均は1世帯あたり86万624円、主食である米やパン、麺類に使う「穀物」の平均の金額は6万3970円であることが分かりました。また、外食に使う金額の平均は16万1468円でした。 ただし、上記は平均値であり、食材や何を作るかによって金額が大きく変わるため、あくまで平均値での数字です。夕食を自炊する場合、一食につき500円程度と考えるとおかず代は年間(365日)で約18万2500円です。 また、おかずの品数を増やせばコストは上がります。もう1品を仮に300円で作る場合は、年間で約11万円食費が増加する計算となります。しかし100円で作れば、300円で作る場合に比べ7万3000円ほど安くできます。品数を増やしたい場合は、コストをどのようにおさえるかが鍵となりそうです。 ■平均的な品数は何品? 旭化成ホームプロダクツ株式会社が行った「食卓の『品数』に関する実態調査」では、理想的な夕食の品数の質問に対し、3品と答えた人が48.5%、4品が29.8%、5品以上が12.1%と全体の9割以上が3品(主菜に加えてもう2品)以上と回答しました。 しかし、実際の品数をたずねた質問では、主菜のみ(1品のみ)と回答した人が11.9%、1品(主菜を含め2品)が36.1%と、2品以下の回答がおよそ半数程度という結果になりました。 品数を増やして、栄養や食材などのバランスを考えた食事を取りたい気持ちはあっても、実際には時間がないなどの理由で準備できず、理想と現実には開きがあることが見てとれます。