「12月にマグロを獲れば運が良ければ…」津軽海峡で大間マグロ漁船が転覆 1人死亡 行方不明の船長は… 漁船発見者が状況語る
RAB青森放送
大間町沖のマグロ漁船の転覆事故で1人が亡くなり、過去に最高値のマグロを釣った船長はまだ見つかっていません。 転覆した船を発見した人に船の状態や現場海域の状況を聞きました。 マグロ漁に出た大間漁協所属の「第二十八光明丸」4.9トンはきのう午後6時半すぎ港に戻る途中行方不明となりました。 船は午後11時半前に弁天島付近で転覆した状態で見つかりました。 悪天候のため巡視船が一度見失いましたがその後風間浦村の下風呂地区の沖合で再び発見されました。 転覆した船を発見した民間船の船員は…。 ★転覆船を発見した船員 「船首がちょっと沈みこみ気味かな ひっくり返っていました」 「潮と風が反対だと余計に波が立ちますよ普通なら1メートルくらいで済むのが2メートルくらいまで波立ちますよ」 「ご家族の心情を思えば早く見つかってほしい」 転覆した船は強風のため近づけない状況で、引き揚げなどのめどは立っていません。 この事故で乗組員の須藤愛教さん55歳は海上で発見されましたが、まもなく死亡が確認されました。 船長の藤枝亮一さん70歳は行方がわからなくなっておりまだ見つかっていません。 ★大間漁協 小鷹勝敏組合長 「船は見つかったって」 「とにかく早く家に帰って来ればいいです」 「第二十八光明丸」は2019年の初セリで3億3,360万円の史上最高値をつけたクロマグロを水揚げた船です。 年末の12月は大間の漁師にとって稼ぎ時。 正月に向けて需要が高まるマグロは価格が上昇する傾向にあります。 ★仲間の漁師 「12月に入ってからマグロを獲れば運が良ければ値段が高値で売れるのがそれが望みなのさ」 陸では仲間の漁師や役場の職員が懸命に捜索しました。 ★大間町 野﨑尚文町長 「本当に見つかって欲しいと思います」 当時、現場周辺の波が約1メートルでしたが仲間の漁師は高いところもあったと話しています。 青森海上保安部は夜通し巡視船などで転覆した船を監視するとともに、藤枝さんの捜索を続けています。
【関連記事】
- 【マグロ漁船転覆 最新情報】20日の捜索は午後5時で打ち切り 船長発見できず 転覆した漁船を再発見した船員は「船首がちょっと沈みこみ気味」 青森県大間沖
- 【続報】転覆したマグロ漁船を再発見 大間沖から17キロ南東に流れ風間浦村下風呂の沖合へ 強風で近づけず引き揚げのめど立たず
- 【続報】マグロ漁船転覆で役場職員も参加し船長の捜索続く 大間町長がコメント「本当に見つかって欲しい」
- 【続報】現場は潮流と風が逆で「波が高かった」と漁師が証言 大間マグロ漁船転覆で1人死亡 不明の船長捜索続く
- 【午前0時45分続報】3億円の一番マグロ漁師が行方不明 青森県大間町沖で漁船転覆 発見された同乗者1人は死亡 初競りに向け出漁か