ドジャースのWS胴上げ投手がレッドソックスと1年33億円契約 21年には16勝の実力派右腕
ドジャースからFA(フリーエージェント)になっていたウォーカー・ビューラー投手(30)が、レッドソックスと1年2105万ドル(約33億円)で契約合意したと23日、複数の米メディアが報じた。 15年のドラフト1巡目(全体24位)でドジャース入りした右腕のビューラー。17年にメジャーデビューすると、18年から先発ローテに定着。19年に初の2ケタ勝利となる14勝を挙げて、ドジャースの先発の中心になると、21年には自己最多の16勝を挙げた。今季のワールドシリーズ第5戦では、先発してから中1日で救援登板し、試合を締めくくって胴上げ投手になった。 一方では度重なる故障にも悩まされ、ドラフト直後に1度目の右肘トミー・ジョン手術を受けると、22年に2度目の同手術を受けて、23年は登板なし。今季も完全復活とは言えず、レギュラーシーズンでは16試合に登板(すべて先発)して1勝6敗、防御率5・38と本来の姿とは遠かった。それでもポストシーズンでは4試合に登板(うち先発3度)し、1勝1敗1セーブ、防御率3・60の活躍を見せて、チームを4年ぶりのワールドシリーズ制覇に導いた。チームが前回頂点に立った20年も、ポストシーズンではすべて先発で5試合に登板し、2勝無敗、防御率1・80だった。 吉田正尚外野手(31)も所属するレッドソックスは今オフ、ホワイトソックスからリーグ4位の209奪三振を奪った25歳左腕のクロシェットをトレードで獲得。今季14勝のベロ、同9勝のホーク、同9勝のクロフォードに加え、過去4度の2ケタ勝利を誇るジオリトも今年受けた右肘手術から復帰の見込みとあって、ビューラーも獲得して充実の先発ローテを形成することになりそうだ。
報知新聞社