大関・琴ノ若が元大関・琴光喜の長男と稽古「圧力があった。負けてられない」
大相撲の春巡業が14日、さいたま市で行われた。大関・琴ノ若(佐渡ケ嶽)は埼玉栄高の後輩でもある幕内・王鵬(大嶽)を指名。右を差して左前みつをとって寄り切るなど、強さを見せた。7番取って全勝だった。稽古については「相撲を取る稽古はいつもやっている」と淡々と振り返った。 この日は埼玉栄高の相撲部の後輩が土俵に上がった。琴ノ若は元大関・琴光喜の長男の田宮愛喜(1年)に胸を出した。大関・貴景勝(常盤山)が休場しており、当初は同高OBの最高位として最後に胸を出す予定だった。だが、佐渡ケ嶽部屋OBの長男がいたこともあり、自然と琴ノ若に役目が回ってきたという。143キロの中学横綱について「圧力があった。負けてられない」と刺激を受けた様子だった。 一方、田宮は「ぶつかってもバーンと音がしない。吸収されるみたい。貴重な経験だった」と感動した様子。入学したばかりで同高で活躍を誓い、「高校を出たら大相撲にいきたい」と目を輝かせていた。
報知新聞社