本日ベネズエラ戦出陣!大迫勇也が語った「半端ないって」の現在地
極度の恥ずかしがり屋であるがゆえに口下手。 ピッチの外における素顔をメディアに対して見せることが少ないFW大迫勇也(ベルダー・ブレーメン)が珍しく冗舌になった。 「僕が発信している言葉ではないので、何とも言い難いんですけど」 ベネズエラ代表とのキリンチャレンジカップ2018を翌日に控えた15日に、試合会場の大分スポーツ公園総合競技場で行われた公式練習後の取材エリア。今夏のワールドカップ・ロシア大会中に大ブレークした、大迫本人を象徴する代名詞である「半端ないって」の“現在地”を問われた直後だった。 11月シリーズに臨む森保ジャパンに選出された7日に、今年話題になった言葉に贈られる「2018 ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート語も発表された。30を数える候補のなかに、カーリング女子日本代表「LS北見」のメンバーが相槌を打つ際の北海道弁「そだねー」や、夏の甲子園を象徴する「金足農旋風」とともに「半端ないって」が堂々と名を連ねた心境を問われた大迫は、冒頭の言葉からこう紡いだ。 「サッカーに興味のない人たちも含めて、一般の人たちがサッカーの話題に触れられると思うし、すごく嬉しいことではあるんじゃないですか。ただ、僕の本業はサッカーなので、しっかりと集中して臨みたいと思います」 サッカー界では実に9年も前から、知る人ぞ知る言葉だった。起源は大迫を擁する鹿児島城西(鹿児島県)が準優勝した、第87回全国高校サッカー選手権大会。2009年1月5日の準々決勝で2‐6のスコアで大敗を喫した滝川第二(兵庫県)のキャプテン、中西隆裕さんが号泣しながら叫んだ映像にある。 「大迫、半端ないって! あいつ、半端ないって!」 この映像が動画投稿サイトに偶然アップされ、一部のファンの間で有名となり、ひっそりと語り継がれてきた。一気に全国区のホットワードへと昇華したきっかけは、大迫のヘディング弾で強敵コロンビア代表とのグループリーグ初戦に決着をつけ、西野ジャパンが大金星を手にした6月19日だった。 大迫の痛快無比なヒーローぶりと、試合会場のモルドヴィア・アリーナのスタンドに躍った「大迫半端ないって」の横断幕が何度もテレビ画面に映った相乗効果で瞬く間に沸騰。ネット上の話題を独占し、テレビのワイドショーがいっせいに取り上げたことで老若男女から市民権を得た。