【ハイライト動画あり】明治大学、ディフェンスで課題残すも、新体制の初陣で流通経済大学に快勝。ラグビー関東大学春季交流大会
後半も明大は流れをキープ。後半4分、ハーフラインでのマイボールラインアウトから、右サイドの空いたスペースにボールを運ぶ。パスを受けた坂本がライン際のディフェンスを振り切り、そのままインゴール中央に飛び込んだ。
後半14分には、敵陣ゴール前のマイボールラインアウトからモールを押し込み、右FL福田大晟(商4=中部大春日丘)がグラウンディング。「セットプレーはいいクオリティだった」(田島貫太郎・政経4=東福岡)。
後半途中からパスの乱れを突かれ連続トライを許すも、リザーブメンバーが多い中、攻撃の勢いを落とさなかった。後半21分、33分にトライを奪い、着実にリードを広げる。
さらに79分には、自陣から左CTB蓬田雄(政経3=流経大柏)がディフェンスの裏への浅いキックで仕掛けると、ボールはチェイスしていた吉田輝雅(政経4=東海大相模)の胸に収まり、そのままインゴールへ。
終わってみれば13トライの猛攻。流経大に流れを渡す時間もあったものの、89-38で勝利を飾った。
新体制の初陣を勝利で飾った明大。今試合では、昨年なかなかチャンスをつかめなかった初紫紺の選手たちや、ルーキーの活躍が随所に見られた。1年生で唯一スタメン出場した為房は、トライだけでなく、ゲームメーク面で才能を発揮。特に後半の50:22は会場を大いに沸かせた。今試合、初紫紺だった柴田は、テンポのいい球出しや果敢にインサイドへの仕掛けで、大量得点に大きく寄与した。
次戦は5月19日の法政大学戦。「試合まで2週間あるのでいい準備をして、前回よりいいプレーができるように頑張りたい」(木戸)。王座『奪還』へのストーリーが今、幕を開けた。
文:晴山赳生/写真:井垣友希、久保田諒(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部