逗子でモロッコ料理のキッチンカー 営業開始1カ月で新メニュー
逗子でキッチンカー「モロッコ料理 ラクダさん」が営業を始めて、11月9日で1カ月がたち、11月13日に新メニュー「ファラフェルベジ弁当」の販売を始めた。 (逗子葉山経済新聞) 【写真】新メニュー「ファラフェルベジ弁当」 店主のサンフィ・アノアさん、もも子さん夫婦は2021年、逗子に移住し、同市商工会の創業スクールに参加。「走る!チャレンジショップ!ドリームキッチン」に応募し、10月9日から3カ月間、キッチンカーで営業している。 東京出身のもも子さんは、ヨガを習うことでインド料理、特にスパイスとパンに興味を持ち、古代小麦粉を使ったパン・アガロンを求めてモロッコに行く。「2019(平成31)年、2度目にモロッコに行った際、たまたま泊まったホテルで働いていたのがモッロコのベルベル人、アノアさんだった。ホテルでは日本人が毎日ご飯を炊くようにアガロンを作り食べていたので、作り方を教えてもらえたが力も必要で難しかった」と言い、アノアさんと結婚後、「日本で一緒にモロッコ料理とカルチャーを紹介したいと思った」と振り返る。 逗子市役所前では毎週水曜~金曜に出店。「タジン風弁当」(1,100円~1,200円)は、アノアさんが調合するスパイスで煮込んだマイルドなカレー味のチキンと野菜に、ターメリックとモロッコの発酵バターで炊いたライスかアガロン、副菜としてモロッコスパイスにつけて焼き上げた焼き鳥か焼きナスサラダかを選ぶ。モロッコハーブティー(500円)、モロッコワイン(800円)、モロッコビール(900円)。 新メニュー「ファラフェルベジ弁当」(1,200円)はリクエストの多かったひよこ豆のコロッケ(ファラフェル)を入れた弁当。手間がかかるので数多くは作れないという。 モロッコ料理を知らないために食べてみたいという人やベジタリアンやオーガニック料理を好む人が訪れ、毎週買いに来るリピーターもいるという。アノアさんは「下準備から全部自分で行っているので時間もかかって大変だが、そのことを説明すると喜んで買ってくれる。農家の人や地域の人と知り合いになれ、応援してくれる人も多く、キッチンカーを始めて良かった」と2020年、日本に来てから覚えた日本語で話す。 もも子さんは「商工会のこのキッチンカーは12月末ごろまでの期間限定なので、その先、どうするかを考えている。イベントへの出店やモロッコ料理とカルチャーを話すワークショップの声かけもあり、うれしいが、自分のキッチンカーを持ちたい思いもあるし、いろいろ構想中。キッチンカーでつながった出会いを大切に」と話す。 市役所前の出店時間は11時30分~15時(売り切れ次第閉店)。ほか、11月24日=かながわ商工会まつり(海老名中央公園)、12月1日=東逗子朝市、同7日=ふれあいフェスinずし2024(逗子アリーナ)、15日=東逗子光の祭典(東逗子ふれあい広場)に出店予定。
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