真鍋ジャパンは〝リベロ3人体制〟 五輪3大会ぶりメダルへ「日本はディフェンスが生命線」/バレー
日本バレーボール協会は1日、パリ五輪の女子日本代表12人を発表した。会見では真鍋正義監督(60)が、2012年ロンドン五輪の銅メダル以来となるメダル獲得を目標に設定。エースの古賀紗理那(28)=NEC=らアタッカー陣に加えて、守備重視でリベロ2人を登録。13人目のリザーブ枠にもリベロを選んだ。粘り強い守備から表彰台を狙う。 日本女子は異例の〝リベロ3人体制〟でメダルを射止める。12人のメンバーをポジションごとに発表した真鍋監督は、リベロで小島満菜実と福留慧美の名を読み上げた。 「日本はディフェンスが生命線。2人のスペシャリストを使い分けて、世界と戦いたい」 6月閉幕のネーションズリーグ(VNL)でもリベロ2人の分業制を採用し、準優勝と躍進した。大会のベストリベロ賞に輝いた小島はサーブレシーブを主に担当。福留はサーブ権がある際に、相手のアタックレシーブを主に担当する。 出場登録が14人のVNLに対して、五輪は12人。男子日本代表も2人のリベロが争い、山本智大のみが代表入りしている。攻撃陣の人数を削ってでも守備の安定を求める指揮官は、大会中に負傷者と変更できるリザーブにもリベロの山岸あかねを選出した。 「VNLでの銀メダルは選手たちの自信になっている。パリ五輪ではメダルに挑戦したい」と真鍋監督。2012年ロンドン五輪の銅メダル以来のメダル獲得へ、一枚岩になって挑む。(山下幸志朗) ★黒後愛と渡辺彩が落選 VNLを戦っていたメンバーからは東京五輪にも出場していたOHの黒後愛(埼玉上尾)と、MBの渡辺彩(久光)が落選した。真鍋監督は選手選考について「(過去に率いた)ロンドン、リオと比べても、今回はほぼ(スタッフ)全員(の意見)が一緒だったので迷うことはなかった」と比較的、選考はスムーズに行われたことを明かした。 ★バレーボール女子、パリ五輪日本代表 OH 林琴奈(JT)古賀紗理那(NEC)石川真佑(ノバラ)井上愛里沙(姫路)和田由紀子(日本協会)▽MB 山田二千華(NEC)宮部藍梨(姫路)荒木彩花(久光)▽S 岩崎こよみ(埼玉上尾)関菜々巳(コネリアーノ)▽L 小島満菜美(NEC)福留慧美(デンソー)