⚾くふうハヤテ、ヤクルトに逆転勝ち ファーム交流戦
プロ野球のファーム交流試合が14日、草薙球場などで始まり、ウエスタン・リーグのくふうハヤテはイースタン・リーグのヤクルトに3―2で逆転勝ちした。 1点を先制したくふうハヤテは六回、好投を続けていた先発早川が安打と味方の失策でピンチを迎え、鈴木(常葉大菊川高出)の適時打、フェリペ(御殿場西高出)の犠飛で逆転を許した。だが七回に代打宜保の適時打で追い付き、さらに捕逸で逆転した。最後は救援の田中(常葉菊川高出)が無失点で切り抜けた。 ◇1回戦=くふうハヤテ1勝(18時2分、草薙) ヤクルト 000002000―2 00001020×―3 くふうハヤテ [勝]奥田域8試合2勝4敗 [S]田中14試合3S [敗]嘉弥真5試合1敗 ▽二塁打 仲村、鈴木、フェリペ▽盗塁 篠原▽失策 鈴木、小森、仲村▽捕逸 鈴木2▽暴投 田中 ▽試合時間 2時間59分 ■ 田中粘投 ピンチしのぐ 「冷静に」無失点継続 1点リードの九回に登板したくふうハヤテの田中が無死三塁のピンチを招いたが、無失点で切り抜けた。母校・常葉大菊川高の野球部員や当時バッテリーを組んだ同期の石岡監督らが観戦に訪れた中、しびれる場面をしのぎ「(走者を出しても)冷静になって次の打者を迎えることができた」と粘投を振り返った。 最後を託され、満を持しての登板だったがいきなり二塁打を浴び、さらに暴投でピンチが広がった。だが、そこからはベテランらしいマウンドさばきを発揮。「ピンチとは考えずに」と落ち着いて厳しいコースにボールを集め、内野フライと三振、最後は二ゴロに打ち取りほっと胸をなで下ろした。 通算14登板で、いまだ無失点を継続中。3セーブ目を手にした左腕は「(今後も)しっかりそれぞれが良いプレーをして頑張っていきたい」と前を向いた。 ■ヤクルト 鈴木、フェリペの静岡県勢コンビ躍動 ヤクルトは鈴木、フェリペの県勢コンビがそろって打点を挙げ、地元ファンを沸かせた。5番捕手で先発出場したルーキー鈴木は1点を追う六回の好機で初球をたたき、三塁線を抜く適時二塁打。フェリペも一時逆転の犠飛を放ち、最終回には二塁打で好機を演出した。 鈴木はスタメンマスクをかぶった3月の開幕戦でもサヨナラ打を含む3安打と躍動。ここまで27試合で打率2割5分超、1本塁打、14打点の結果を残している。ただ、この日はバント処理のミスと捕逸がいずれも失点につながったことを反省。「自分の甘さが出た。課題を見つめ直したい」。経験を糧にさらなるレベルアップを期す。
静岡新聞社