松任谷正隆氏 妻・ユーミンの涙のワケを分析 次作アルバムのヒントを明かす
音楽プロデューサーの松任谷正隆氏(73)がこのほど、都内で、妻で歌手の松任谷由実による映像作品の劇場版「THE JOURNEY 50TH ANNIVERSARYコンサートツアー movie ~5.1ch/4K~」の舞台あいさつに、トークゲストとして出席した。 13日から公開がスタートした同作は、23年に開催されたデビュー50周年記念コンサートツアーの映像作品を劇場版化したもの。配信全盛期にあえて劇場で鑑賞する意味を問われ、松任谷氏は「映画館では観る人の真剣度が違いますよね。特に今回のようなセンターステージの音響効果の再現はサラウンドが優秀な映画館でなくてはなりません。そういう意味でも今回のツアーは最新の映画館に合うなと思いました」と、プロデューサーとしての視点から熱弁した。 先日、ユーミンは同作の舞台あいさつに出席。ファンとともに同作を鑑賞し、エンドロール後に涙を流していた。涙の理由について、松任谷氏は「この映画を観て単純に感激して泣いたのではなく、一人の人間としての自分と、演出されたステージの自分の乖離に泣けたというようなことを言っていました。これは舞台に立つ人間にしかわからない感情だと思います」と分析した。 ユーミンのプロデューサーを務めているが、次回作について「“時間”の概念は僕の永遠のテーマ。宇宙という現実の中にそのヒントはある、と思いながら今までやってきました。次のアルバムはそれをテクニカルにも具現化出来るんじゃないかなと思います」とヒントを投下していた。