SUPER☆GiRLS 阿部夢梨、ラストインタビュー「アイドル人生に悔いはありません」
2013年から芸能活動を始め、SUPER☆GiRLSの6代目リーダーとしてグループを引っ張ってきた阿部夢梨。今年いっぱいでSUPER☆GiRLSから卒業する彼女に、これまでのアイドル人生を振り返ってもらった。 【写真】10年のアイドル人生を貫いた阿部夢梨 撮り下ろし写真【5点】 ──さて阿部さんは今年6月のワンマンライブで、12月末をもってスパガからの卒業を発表。卒業を決心するきっかけは何だったのでしょう? 阿部 スパガは毎年メンバーの誰かが卒業していることもあり、私も「自分の卒業はいつなんだろうなぁ」とずっと考えていました。そんな中でふと「あ、次は私なのかもしれない」と思う日があったんですよね。「2年後は私だろうな」、「1年後は私だ」と徐々に感じるようになり、1年前くらいにスタッフさんに相談をしました。 ──それは「アイドルをやりきった」という感覚ですか? 阿部 「そろそろやりきれる」という気持ちはあったと思います。 ──先ほど前島さんが憧れの存在だったという話がありましたが、理想のアイドル像には近付けましたか? 阿部 私の理想のアイドルは“完璧”。弱い部分は絶対に見せず、「あの子いつも笑顔だよね」「どこで練習しているんだろう?」と思わせられるのがプロのアイドルだと思っていました。その意味で私は全然完璧じゃなかったし、むしろ人間味あふれるアイドルだった気がします(笑)。 ただ私の場合は楽しんで練習しているうちにできるようになっただけなんですけど、「どうしてそんなにさらっとこなせるの?」と聞かれたこともあるので、加入当時と比べれば少しは理想に近づけたのかなと思っています。
「ステージパフォーマンスは芸術作品」
──アイドル活動を始めた当初と比べて、性格面も変化したのでは? 阿部 そうですね、スパガに加入した当初の私は本当に悪ガキでしたから。8年前に受けたインタビューの記事を最近読み返したら、先輩たちがいる前で私「ナンバーワンになりたいです」って言っていたんですよ! さすがに震えました(苦笑)。今はちゃんと目標を現実的にとらえ、達成するためのロジックを組むようになりました。性格も丸くなりましたね。人とのご縁を大切にするようになったのも変化だと思います。 ──阿部さんがアイドルとして活動した10年間でアイドルシーン自体も変化したと思うのですが、いかがでしょう? 阿部 変わりましたね。昔はアイドルもファンも一緒になって声を出して汗をかいて、そのがむしゃら感を求める人が多かった印象があります。それが最近はビジュアル面だったりSNSでいかにバズるかが重要になってきたのかな、って。私は実力派アイドルが好きなので、TikTokでバズることばかり追い掛けるのは違う気がしているし、だからこそ実力派アイドルももっともっと上に登っていってほしいなと思っています。 ──ということは、今後のスパガも実力派アイドルとして頑張ってほしい、と? 阿部 はい。スパガは生歌だしダンスも力を入れているので、その方向性は変えずにどんどんスキルアップしてほしい。私は、ステージパフォーマンスは芸術作品だと思っています。ダンスがものすごく揃っていればそれだけで見たくなると思うんですよ。なので、もっと突き詰めて芸術作品を作り上げてほしいです。