公開練習でサンドバッグ打ちを行う中谷潤人

　「ボクシング・Ｐｒｉｍｅ　Ｖｉｄｅｏ　Ｂｏｘｉｎｇ　１０」（１０月１４日、有明アリーナ） 【写真】甲乙つけがたい中谷潤人とアンソニー・オラスクアガの豪華なチャンピオンベルト 　１位のペッチ・ソー・チットパッタナ（３０）＝タイ＝の挑戦を受けて２度目の防衛戦を行うＷＢＣ世界バンタム級王者の中谷潤人（２６）＝Ｍ・Ｔ＝と、１位のジョナサン・ゴンサレス（３３）＝プエルトリコ＝の挑戦を受けて初防衛戦を行うＷＢＯ世界フライ級王者のアンソニー・オラスクアガ（２５）＝米国＝が３０日、相模原市のＭ・Ｔジムで公開練習を行った。 　２人は１０代半ばからの盟友で、２６日に中谷がオラスクアガを伴って帰国後は、中谷家とＭ・Ｔジムで合宿生活を送っている。７月に中谷が初防衛、オラスクアガが初戴冠を果たしたのに続き、今回は王者としての競演となり、中谷は「今日来る時、ベルトをお互いに持ちながら来て、そういった光景もなかなかないなというふうに思うので、そういったところでより、一緒にまた勝って喜びたいなと思います」と感慨を語った。 　中谷は米国合宿で約１６０ラウンド、帰国後と合わせて１７０ラウンド以上はスパーリングを行ってきたといい、米国では「サウスポーと数多く実戦練習をやって来られたので、より研ぎ澄まされてやってこられた。工夫をしながらトレーニングをやってこられた」と説明。スパーリングではトレーナーのルディ・エルナンデス氏からラウンドごとにテーマを与えられ、「ノーガードでやってみろとか、手数を２００発以上出せとか、いろいろ刺激的なテーマを投げてくれた」といい、ちなみに２００発は「出せなかったです。９０何発しか出せなかったので、腕立てしろと言われました」と照れ笑いした。 　ペッチについては「けっこうファイターでガンガン前に来る選手。キャリアのある選手だなと思っているので、集中して戦っていかなければいけない」と印象を述べ、試合に向けて「３発くらいキーになるパンチを意識して練習しているので、そういったところをお見せできたらなというふうに思っています。（内容は）シークレットで」と、秘密兵器を準備していることを明かした。ルディ氏から言われたパンチと、中谷自身が思っているパンチがあるという。 　中谷は「また違う中谷潤人、サウスポー対の中谷潤人で強さをお見せできたらと思っている。統一戦に向けてアピールできるよう、次の相手にしっかり集中してやっていきたい。そういう（ＫＯにつながる）アクションをしっかり起こして行って、そういった形につなげるように行動していきたい」とＫＯ宣言した。