「12日の殺人」公開記念、ドミニク・モルの「悪なき殺人」1週間限定で再上映
フランスの映画監督ドミニク・モルによる新作「12日の殺人」の公開を記念して、彼の前作「悪なき殺人」が東京・新宿武蔵野館にて1週間限定で再上映されることがわかった。 【動画】迷宮入り事件の闇が刑事をのみ込む 「悪なき殺人」はフランスの人里離れた村で起きた女性失踪事件を軸に、5人の男女が思いもよらぬ形でつながっていくさまが描かれるサスペンス。第32回東京国際映画祭では「動物だけが知っている」のタイトルで上映され、観客賞と最優秀女優賞に輝いた。キャストにはドゥニ・メノーシェ、ロール・カラミー、ダミアン・ボナール、ナディア・テレスキウィッツらが名を連ねる。 また第48回セザール賞で作品賞・監督賞など最多6部門を受賞した「12日の殺人」は、女子大学生が生きたまま焼き殺された事件の謎に迫る刑事の物語。捜査の核心を突く役どころを女性に担わせたモルは「男性による暴力事件を捜査するのはほとんどが男性。彼ら男性捜査官が自分の娘やパートナー、女性の友人や姉妹が犠牲になった事件を捜査することになったら何を思うだろうか? 容疑者を、そして被害者をどう見るだろうか? 映画を観る人がそういった疑問を抱くきっかけになり、いわゆる”実存的不安”を感じてもらえれば」と作品に込めた思いを明かした。 「悪なき殺人」は3月8日から14日まで上映。バスティアン・ブイヨン、ブーリ・ランネール、テオ・チョルビ、ヨハン・ディオネ、ティヴー・エヴェラー、ポリーン・セリエ、ルーラ・コットン・フラピエらが出演した「12日の殺人」は、3月15日に新宿武蔵野館ほか全国で封切られる。 ※「悪なき殺人」はR15+指定作品 (c)2022 - Haut et Court - Versus Production - Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma