東洋太平洋ミニマム級王座決定戦の前日計量をパスした同級6位石井武志（右端）と同級5位ジョン・ケビン・ヒメネス（左端）

　プロボクシング東洋太平洋ミニマム級6位の石井武志（24＝大橋）が武者修行の成果を生かし、タイトル初挑戦初奪取を狙う。 　25日に東京・後楽園ホールで開催される所属ジム興行フェニックスバトル122大会のセミファイナルに登場。同級5位ジョン・ケビン・ヒメネス（20＝フィリピン）との同級王座決定戦に臨む。24日、都内で前日計量に臨み、リミット（47・6キロ）よりも700グラム少ない46・9キロでパスしたヒメネスに対し、石井はリミットでクリアした。 　プロ9戦目での初タイトル挑戦に備えて約2週間、オーストラリアで単身武者修行してきた。同級からバンタム級まで世界ランキング上位勢と拳を交え「良いスパーリングができた。世界でもいけるなという感覚はつかめました。コンディションもバッチリ。仕上がりも良い」と自信をのぞかせた。先週末には髪を明るくカラーリングし「気合を入れるためにやりました」と笑みをみせた。 　対戦相手は、8戦（3KO）無敗という勢い十分のヒメネス。石井は「相手は思い切りも良い選手。自分の距離でプレッシャーをかけていって相手のやりたいことをやらせない」と強調した。22年全日本同級新人王は、アジア王座奪取に照準を定めていた。