車のローンが通らないので「自社ローン」があるディーラーで契約したいです。「トータルだと高くなる」など聞くのですが、やはりデメリットもあるのでしょうか?
新車でも中古車でも、車を買うときには高額な現金が必要になります。一括で購入できない場合はローンを組んで購入することになりますが、何らかの事情でローンが組めないという人もいるでしょう。 自動車販売店の中には「自社ローン」と呼ばれる支払い方法を用意し、ローンが組めない人でも分割払いができるプランを用意しているところもあります。本記事では、筆者のディーラー時代の経験をもとに、自社ローンの注意点などを解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
そもそも自社ローンってどんな商品?
通常、車をローンで購入する際にはディーラーが用意しているカーローンや銀行や信販会社が提供しているマイカーローンを利用することになります。ただし、これらを利用するには審査が必要で、一定の基準を満たしていないと借り入れができません。 そこで登場したのが、自社ローンと呼ばれる支払い方法です。これは販売店が提供しているもので、一定の審査はあるものの前述したローン商品よりも借り入れがしやすいといわれています。そのため分割払いで車を買いたい人にとっては利用しやすいローンです。
自社ローンの特徴
自社ローンはどのような特徴があるのかみていきましょう。ディーラーや金融機関のローンと比較するとどのような違いがあるのかも含めて確認していきます。 ■属性が悪い人でも借入可能 ローンを組むにあたり、審査が必要になります。審査の際に見られるポイントは借入予定者の「年齢」「職業」「勤続年数」「過去の信用情報」などです。審査の結果、いずれかの項目が基準外だと借り入れができません。 しかし、自社ローンについては独自の審査基準を設けているところが多いため、審査結果が芳しくなかった人でもローンを組むことが可能です。詳しい審査基準は販売店によって異なるため、確認が必要です。 ■審査が早い ローンを組む際は審査をします。金融機関などの場合は審査に数日かかるケースもありますが、自社ローンは比較的審査が早いようです。 ■納車までの手続きが簡潔 ディーラーローンの場合、契約後にローン会社もしくはディーラーの所有権がつくため書類集めなどで時間がかかりますが、自社ローンの場合は名義が車の販売店、使用者が車の購入者となります。そのため手続きがディーラーローンと比べると簡潔かつ支払いまでの期間が短くなっています。購入から納車までの期間も短くなっているようです。