<水川あさみ>“不思議さ”持つ人気政治家役の櫻井翔に太鼓判 金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」放送前インタビュー
--これまで道上を演じてきた中で、役をつかめてきた実感はありますか?
演じれば演じるほど、彼女の純粋で真剣な思いに触れることが増えてきました。さまざまな思惑が渦巻く中で、父の死の真相と清家たちの関係を絶対に暴くんだという思いを純粋に強く持ち続けるところが彼女の一番の魅力だと思います。道上には原作には描かれていないドラマオリジナルの部分もたくさんあって。離婚していて子供がいるという設定もそうです。筒井真理子さん演じる母や息子とのシーンは、緊張感のあるシーンが多い中でリラックスした道上が描かれていて好きなシーンです。普段は張り詰めている道上が母に怒られたりする場面を見て、くすっと笑っていただいて、見ている人の心に残ればいいなと思いますね。
--櫻井さん、玉山さんとの撮影はいかがですか。
今日ちょうど第1話の山場の3人のシーンを撮ったんです。清家が表に見せている顔と、鈴木の思惑と、道上の思いが交差しているのをどう見せるのが一番効果的で、シーンとして素晴らしいものになるかというのをすごくディスカッションして進めました。状況の説明をするセリフや相手に詰め寄るセリフの中に、道上の感情や鈴木の思いなど、それぞれの感情をちゃんと載せて話す難しさを痛感しました。私は現場では、どれだけみんなとコミュニケーションを取れるかが大事だと思っていて。時に緊張感を保てるような関係性を作るためにも、キャストに限らず現場のスタッフさんとも、「今日元気なのかどうか」ということも分かるような距離感でいたいと思っています。
--玉山さん演じる鈴木という人物についてはどう捉えてらっしゃいますか。
なかなか手強そうですよね。清家とはまた違う腹の内が分からない感じがとても怖くもあるしそそられるというか。玉山くんはお芝居に対して実直で真面目な方です。こうした方がいいということがあれば隠さずにみんなに話してくれますし、私や櫻井くんにもアドバイスをくれたりして。お芝居を本当に好きな人と一緒にできている喜びを実感しています。久しぶりの共演ですが、すごく心強く思っています。