コスプレ美女、爆音バイク&改造車、外国人観光客も押し寄せ…大阪・ミナミの「大混乱ハロウィン」撮
路上飲酒・痴漢やケンカのトラブルなど、毎年あまりよろしくない話題に包まれてしまうハロウィンイベント。今年も各地でその日を迎えた。 和風ゾンビ、悪魔、ミニスカチャイナ……大阪・ミナミに集結したコスプレ美女達 渋谷は人が集まらないように渋谷区や地元商店街などが呼びかけや横断幕等を設置していたが、結果的に多くの人で溢れ、警察官らも多数が動員され雑踏警備などに従事していた。しかしながら路上飲酒をしている姿も見られず、意外にも平和に幕を閉じたという。 一方、大阪・ミナミの街は酒を片手に多くの人がハロウィンを楽しむ光景があちこちで見られた。 10月31日19時頃、恒例となった道頓堀橋のグリコ看板側の歩道には目張りが設置され、人が滞留しないように警察官らが繰り返し呼びかけを行っていた。人が多数集まる道頓堀周辺の交差点などには警察車両が配置され、不審車両等に対する突入防止の措置が取られた。今回、大阪府警は200名の態勢で警備に当たったという。そして戎橋は機動隊員らが多数配置され厳戒態勢となった。 19時半頃、橋の上は大量に人が行き交い、徐々にすれ違うのもやっとという狭さに。立ち止まって撮影をする人も多く、警察官が移動するように繰り返し広報していた。 「そこのティラノザウルス、早く移動しなさい。スパイダーマンも通行の邪魔になってるで。おたくらのせいで後ろの人らが迷惑してるからさっさと動きなさい」と名指しで公報する場面も多く見られた。 そして20時15分、将棋倒しなどの危険性があることから、ついに戎橋上の規制が開始された。戎橋上にいた多数の歩行者が警察官の誘導により左右に離されていき、21時には完全に戎橋上に一般人がいない状態となった。 しかし人混みで酔ったのか、体調を崩し警察官に保護された韓国人旅行者が複数発生し、救急車で運ばれる一幕も。救急車も渋滞などにより到着に時間を要するなど混乱した場面も見られた。 ◆爆音バイクや改造車に外国人観光客大興奮 今回、戎橋の通行止めは24時半ごろまで続けられた。昨年などは警察官が誘導を行い戎橋は一方通行などの措置が取られたが、今回はあまりの人出に通行止めの措置を講じたという。この規制により、心斎橋筋商店街や戎橋筋商店街は多くの人で溢れ、とんでもない人出となっていた。 21時頃には心斎橋に近いアメリカ村に人の流れが変わり、御津公園、通称三角公園は大音量で音楽を流し集まった人々が盛り上がるなどフェス会場の様相を呈していた。そして御堂筋は多くの車で渋滞していたが、爆音を轟かせながら走るバイクや改造車があちこちに目立った。 中でもギャラリーの外国人がマフラーを空ぶかしするようリクエストし、応じるバイクなどで騒々しい場面も多く見られた。また、ホンダシビックやスカイラインなど、外国人に大人気な車種も続々と集まり、より外国人らは興奮冷めやらぬ状況だった。 今年のハロウィンは外国人観光客や日本に就労等で滞在する外国人らが非常に多く目立った。24時が過ぎ、終電がなくなるとあちこちで地べたに座って話し込む若い男女の姿や、酔いつぶれて眠っている人も目立ち始めた。同時にあちこちでケンカやナンパが発生した。 特にナンパが目立ったが、とある場所では執拗に声を掛ける男性陣に対し女性陣が「お前らホンマしつこいねん。そんな顔でイキんなや。はよどっか行けよ!」と手厳しい言葉を浴びせていた光景も見られた。 そして午前2時頃になると人も徐々に減り始め、残ったのは酔っぱらった人々や酒などの空き缶やゴミの数々、そして酒で汚された路面だった。近い将来、大阪ミナミの街も渋谷区のように路上飲酒不可となっても不思議ではない夜だった。 取材・文・撮影:有村 拓真
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