ホンダ「ステップワゴン」3代目はボクシースタイルからスタイリッシュに変身、199.5万円~で登場【今日は何の日?5月27日】
●人気を引き継ぐも、ライバル登場で人気に陰りが見え始めた3代目
2005年のこの日、ステップワゴンは2度目のモデルチェンジを行ない、それまでのボクシーなスタイルから、低い姿勢のスタイリッシュなフォルムの3代目に移行。開発コンセプトは、“ミニバンの空間のゆとりとセダンの走りの質の両立”だった。 改良のポイントは、それまでの片側スライドドアから、市場から要望が強かった両側スライドドアに変更、さらなる低床化によって乗降性を改善したこと。また、低床化とともに車高も下げ低重心化したことにより、走行安定性も向上し乗用車感覚の運転フィーリングが楽しめるようになったこと。 エンジンは、先代と同じ2.0L直4 DOHC VTECエンジンだが、トップグレードには排気量を2.4Lに拡大したエンジンを追加。トランスミッションは、4速および5速AT、駆動方式は先代同様FFと4WDが用意され、車両価格199.5万~281.4万円で販売された。 ステップワゴンは、3代目販売中の2008年7月に累計台数で100万台を突破したが、その後はトヨタの「ヴォクシー/ノア」、日産自動車「セレナ」の強力なライバルが登場し、人気は徐々に右肩下がりになった。そして、現在も3つの人気モデルによる“三つ巴”状態の激戦が続いている。 ・・・・・・ 現在、コンパクトミニバンから高級ミニバンまで多種多様なミニバンが市場を席巻している。そのような中、ステップワゴンはファミリーカーとして最適な5ナンバーサイズのミニバンという新たなジャンルを開拓し、3代目はボクシーなスタイルからスタイリッシュなミニバンへと舵を切った世代である。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純