喜寿・百寿の人生写す作品展 プロカメラマンが社会奉仕で無料撮影
長野市役所第1庁舎1階の市民交流スペースで、市内で2023年度に喜寿(77歳)か100歳となる人たちの写真展が開かれている。市民の長寿を祝おうと、市営業写真館協会と市が続けている恒例イベント。約70人のさまざまな表情を見ることができる。26日午後3時まで。無料。 展示しているのは喜寿が60人、100歳が10人ほど。フルートを手に笑顔を見せる人や、法被に身を包んで引き締まった表情をしている人、一緒にテニスラケットを手にする夫婦、チョウなどの昆虫標本を持つ人もいる。それぞれ送ってきた人生が垣間見えるような写真が並ぶ。 協会は1971(昭和46)年から、社会奉仕事業としてお年寄りの写真の無料撮影を始めた。市も87年度から補助金を出して協力。本人の了解を得られた写真を展示した。 同市篠ノ井布施高田で写真館を経営し、協会の写真展担当をしている田中孝和(よしかず)さん(63)は「写真館で撮影するのが初めてで最初は緊張していたけれど、話をする中で笑顔を見せてくれるようになった人もいる。撮影者が引き出した良い表情を見てほしい」と話している。