監督時代、何にイライラしたか【大島康徳の負くっか魂!!第107回】
打者の失敗は許せるけど……
1年目、終わって思ったのは「監督は我慢する職業だな」でした
大型連休のど真ん中、5月4日に、中日-ヤクルト戦(ナゴヤドーム)の解説で名古屋に行ってきました。懐かしい顔もたくさんあって、やっぱり古巣はホッとします。 試合は、ドラゴンズが4対8で敗戦。打線は好調、投手陣も大崩れせずで、ここまで5割をキープしてきましたが、少し歯車が狂いかかっています。ただ、今年のセ・リーグは混戦が続き、どこも決め手がありません。しっかり切り替えていってほしいと思います。 一方、これまで打線の爆発力で勝ってきたヤクルトは、バレンティンの故障がどう響くのかと思って見ていましたが、ふたを開けてみれば8得点の勝利でした。目についたのは、ベンチワークです。戦略を持ち、細部まで目を光らせる。長打での得点機会が減ったのならば、どのように点を挙げるのかをよく考えていました。守備面もさすが宮本慎也ヘッド。スキがない、とまでは言いませんが、そこそこスキがない戦い方でした。 僕の日本ハム監督初年度、2000年のチームも、いまのヤクルトと少し似ています。オバンドー、ウィルソン、小笠原道大をはじめ、打線が強力なチームでしたが、投手陣には不安がありました。 あのときは135試合制でしたが、僕は攻撃の・・・
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週刊ベースボール