フランスの画家、ドニの作品から見える日本とは? 長岡市の県立近代美術館で企画展、日仏の近代洋画を見比べ
19世紀末から20世紀前半にフランスで活躍した画家、モーリス・ドニの企画展「日本が見たドニ ドニの見た日本」が、新潟県長岡市千秋3の県立近代美術館で開かれている。ドニや仲間、同世代の日本人画家らによる色鮮やかな作品が約130点並ぶ。市内外の美術ファンが訪れ、日仏の近代洋画を見比べている。 ドニは、日本の芸術や文化に影響を受けた「ナビ派」の中心人物。豊かな色彩で描いた人物画や宗教画を多く残している。展示では、ドニやナビ派の作品のほか、同時代にフランスに留学していた黒田清輝や、ナビ派の学校でドニから教わった梅原龍三郎ら日本人画家の作品も並ぶ。ドニと日本に焦点を当てた展覧会は初めて。 新潟県三条市から訪れた女性(75)は「ドニの絵は、時期によって雰囲気が違っていておもしろい。日本人画家との関係も分かって興味深かった」と話した。 10月20日まで。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。9月25日からは一部の展示内容が替わる。観覧料は1500円、高校・大学生は1000円、中学生以下無料。