京都府内で大規模災害に備え合同訓練 自衛隊や消防・警察など110機関、9府県2200人が参加
大規模災害への迅速な対応と広域連携の強化を目的にした近畿府県合同防災訓練がこのほど、京都府福知山市を主会場に開かれた。近畿を中心とする9府県から集まった消防隊員や自衛隊員らが、倒壊した建物に取り残された人の救助訓練などに取り組んだ。 【写真】ヘリコプターで救助訓練する消防隊員 阪神淡路大震災を教訓に毎年、9府県が持ち回りで実施している。京都府内では2015年以来、京都府北部では初めての開催となった。消防や警察、自衛隊など約110機関の延べ約2200人が参加した。 訓練は、大雨で土砂崩れが発生する中、京都府北部を通る三峠断層を震源とするマグニチュード(M)6・4の地震が起き、福知山と舞鶴、綾部の3市で最大震度6弱を観測したとの想定で行った。 陸上自衛隊福知山訓練場(福知山市天田)や同隊長田野演習場(長田)などを会場に、土砂崩れや建物倒壊、浸水などが起きた際の救助訓練を実施した。消防隊員らが声をかけ合い、建物や電車内から要救助者役の参加者を手際よく搬送していた。