過労死認定に5年以上、3度の申請でようやく…くも膜下出血で夫を亡くした女性の訴え 現状は『氷山の一角』
熊本放送
11月は「過労死等防止啓発月間」です。11月19日、熊本市で過労死について考えるシンポジウムが開かれました。 【写真を見る】過労死認定に5年以上、3度の申請でようやく…くも膜下出血で夫を亡くした女性の訴え 現状は『氷山の一角』 このシンポジウムは、働きすぎによる過労死などをなくすために、現状や課題、防止策などについて考えを深めようと開かれたものです。 厚生労働省の発表では、2023年度の過労死に関する4598件の労災申請のうち、認定されたのは4分の1以下の1097件でした。 労働問題に取り組むNPOの岩橋誠(いわはし まこと)さんは「労災申請に至るケースがそもそも少ない」とした上で、「申請しても証拠が揃わず不認定となるケースが多く、過労死と認定されるのは氷山の一角に過ぎない」と説明しました。 また、過労が原因のくも膜下出血で夫を亡くしたという女性は、5年以上かけ3度目の申請でようやく認定されたと労災認定のハードルの高さを指摘し、「仕事以上に自分を大切にしてほしい」と訴えました。
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