第103代首相に石破氏 決選投票で立憲・野田氏を破る
自民党の石破茂総裁は11日、衆院本会議の首相指名選挙で第103代首相に選出された。1回目の投票で過半数(233)に達した議員はいなかったが、上位2人による決選投票で石破氏が221票を獲得し、立憲民主党の野田佳彦代表の160票を上回った。 【写真】第103代首相に指名され笑顔を見せる石破茂氏 石破氏は首相官邸に組閣本部を設置し、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、11日夜までに第2次石破内閣を発足させる。 首相指名選挙が決選投票となるのは戦後5回目で、社会党出身の村山富市首相が選出された1994年以来、30年ぶり。 衆院の1回目投票での得票数は、石破氏221票▽野田氏151票▽馬場伸幸氏(日本維新の会)38票▽玉木雄一郎氏(国民民主党)28票▽山本太郎氏(れいわ新選組)9票▽田村智子氏(共産党)8票――などだった。決選投票では、石破氏や野田氏とは異なる氏名を記入するなどした無効票が84票あった。 一方、参院の首相指名選挙では、石破氏が過半数の142票を獲得した。 石破氏は11日夜、首相就任の記者会見に臨み、今月中にも取りまとめる経済対策や、自民派閥の裏金事件を受けた政治改革の取り組みなどについて説明するとみられる。【内田帆ノ佳】