能あるエンジンは性能を隠す!? チューニングのベースで大人気のエンジン4選とその理由
第二・第三世代GT-Rのエンジンはチューナーからも人気が高い
クルマを改造して性能を向上させることを、チューンアップあるいはチューニングという。 【写真】切れたらアウト!? タイミングベルトとは そのチューニングには、エンジンの出力をアップするエンジン系のチューニング、サスペンションなどをいじってハンドリングをよりスポーティーにするハンドリング系のチューニングがあるが、やっぱりチューニングの主役、ロマンはエンジンにありという人も多いだろう。 そんなチューニング好きの走り屋に愛されているエンジンをいくつかピックアップしてみよう。 日産 VR38DETT R35GT-Rの専用エンジンで、国産最強600馬力の出力を誇る。 V6、3.8リッターのツインターボで、トップチューナーがチューニングしたVR38DETTは、保安基準適合の範囲内でも1000馬力オーバーも珍しくない。 国産最強のエンジンといえば、VR38DETTに行き着く。 日産 RB26DETT RB26DETTは第二世代GT-Rの心臓部。グループAレース、とくにインターTECでフォードシエラなど、世界の高性能ツーリングカーを撃破するために、設計段階で600馬力以上のパワーを想定して開発されたエンジン。 非常にタフな鋳鉄ブロックで、ノーマルは280馬力だが、フルチューンとなると1000馬力を超えるポテンシャルがある。最高速、ゼロヨン、サーキットのラップタイムなど、あらゆるチューニングカーのレコードをすべて塗り替えてしまったエンジンで、パーツの多さは圧倒的。 直6エンジンの音のよさ、フィーリングのよさもRB26の大きな魅力。
人気が高いモデルに搭載されていることも条件のひとつ
トヨタ&スバル FA24 GR86/BRZのエンジン。FA20から排気量がアップされたことで、パワー&トルクに余裕が生まれ、ドライバビリティも向上。GR86/BRZが人気がある車種なので、チューニングパーツも幅広く、各メーカーから出揃っている。 ノーマルエンジンはNAだが、アフターパーツでは、ターボキットやスーパーチャージャーキットも選べ、ポン付けで大幅なパワーアップも可能。手がけているチューナーが多いので、チューニングのアプローチが何通りもあるのが面白い。 マツダ 13B マツダが世界に誇るロータリーエンジン。654cc×2ローターで、レシプロの直4よりもコンパクトなのにハイパワー! 高回転まで軽快な吹け上がる独特のフィーリングはまさにオンリーワン。 最後のロータリースポーツ、RX-8はNAエンジンだったが、RX-7がそうだったようにターボとの相性が非常によく、ロータリー専門の腕利きのチューナーが各地にいる。 ほかにも、ホンダのVTEC系エンジンや、三菱の4G63、スバルのEJ20、トヨタの2JZ/1JZなども走り屋に人気のあるエンジンだが、いずれもノーマルでのパフォーマンスが高く、なおかつチューニングでの伸び代が大きいといった共通項がある。 欲張ればタフネスさや、軽量コンパクトといったことにもこだわりたいが、ベース車に人気があって、発展性があることが第一条件になるだろう。
藤田竜太